ネットで人気の「中華アンプ」。下町の商店街で入手
ここ数年、ネットで話題の「中華アンプ」というものが気になっていました。この中国製のナゾのデジタルアンプ、賛否両論あるようですが「音はいい」という意見も多いようです。ネットでポチッて購入してもいいのですが、現物が見たい。そこで「あの店なら、きっとあるだろう」と思いつきました。以前、取材帰りのある街の商店街で見かけたお店。「電気屋なのか修理屋なのか、中古屋さん、それともスーパーなのか? そして売る気があるのかないのか分からない」といった雰囲気の「なんでも屋さん」です。
ちょっと前までは街にこうした、もと電気屋さんから発展(?)してちょっとした家電の修理もしてくれるお店がありましたが最近は減っています。そこで、いわゆる「東京右半分エリア」にあるそのお店に向かいました。
中華アンプとスピーカーユニットなどをゲット!
予想どおり、その店の店頭に中華アンプはありました。入手経路は不明ですが、3種類売られています。5000円、4000円、3000円と大雑把な値付けがしてあります。ネットより、ずいぶん高い印象。5000円のものは高いので除外。4000円のものはデザインは、まあまあいいのですが、大き目のボリュームの周りが青く光るデザインが気に入らない。結局、3000円のモデル「Lepai LP-808」にすることに。これもネットで見かけていたものですが予想以上に高いし、ちゃっちぃし、軽い。
微妙なデザインの筐体。驚くほど軽いです。上の写真がフロント部。左から「パワーのON/OFF」「押しボタンSUPER BASS」「TREBLE(高音)」「BASS(低音)」、そして右端が「VOLUME(音量)」になっています。下は裏面でINPUTとDC12V入力(箱にはDC9~14.4Vと表記あり)、そして本格アンプのようなスピーカー出力「R(右)」「L(左)」があるのですが……。
直径5.5センチのフルレンジスピーカー。「TOYO 70FB02BC」8オーム、MAX15ワットと表記があります。今回の卓上オーディオには十分すぎるスペック。なぜ、こんな3点留めの変わった形をしているのかは分かりません。
その後、おじさんは、このアンプにはサンヨーのICが入ってるんだ、とかアダプターは6Vでも15Vでも動くよ、とか語ってくれました。
そして、先代から電気屋やっていて、このあたりは畑だらけだったけど近くに団地ができたときはカラーテレビで大もうけした話、そばの川で水遊びなどをしてくれました。最近、仕入れはお孫さんがやっているそう。
「寒いだろ」とベンチに座布団も出してくれて楽しい時間をすごしたのですが、お客さん(お友達?)が現れたので、そのタイミングで店を後にしました。
こういう昭和な雰囲気のお店は、電気屋さんに限らずいろいろな商売で、まだギリギリ残っていて東京でもたまに見かけます。
次のページでは、このお店で手に入れた材料でスピーカーボックスをつくります