およそ15年ぶりの高値水準
日経平均株価が2月23日に、一時1万8509円の高値をつけました。2000年につけた高値1万8586円以来で、およそ15年ぶりの高値水準まで上昇しました。その後も株価は底堅い展開が続いており、「今後の株価はどこまで上昇するの?」「まだまだ上がるの?」と考えている人も多いかもしれません。そこで、日経平均株価がどこまで上がるのかを考えてみました。まずは、日経平均株価の過去1年のボリンジャーバンドの株価チャートを見てみましょう。
この株価チャートを踏まえて、前回の「1万8000円をつけた日経平均株価。今後はどう動く?」の記事を振り返ってみましょう。
ボリンジャーバンドの株価チャートでの注目ポイントを解説しましたが、ボリンジャーバンドは現在、バンドの幅が広がって上昇トレンドを形成している状況だと言えます。
昨年「高値更新続く日経平均。今後の戦略と株価は?」の記事で日経平均株価の目標株価について解説しましたが、その時に指摘させていただいた高値水準まで株価が上昇した後も更に株価が上昇していますので、相場の状況はかなり強い状態だと言えるでしょう。
まだまだ上がるのか
ボリンジャーバンドでは、ミッドバンドと呼ばれる移動平均線を中心に、上下にプラス・マイナス1σ、プラス・マイナス2σの、計5本の線(バンドと言います)で表示されます。(プラスマイナス3σまで表示するものもあります。)一般的な売買ルールとしては、プラス2σに近付けば売り時、マイナス2σに近付けば買い時とされています。日経平均株価は最近、ボリンジャーバンドのプラス2σに沿うように動いていることがわかります。つまり、絶えず売り時の水準にあると言えるのですが、それでもなお株価は上昇しています。株を買った時の水準から値上がりしているのであれば、いつでも売り時だと言っても良さそうです。
いつが天井なのかを予測できれば高値圏で売り抜けることは簡単でしょうが、いつが天井なのかは誰にもわかりません。まだまだ上がる可能性もありますが、天井を打つ可能性もあります。「できれば天井で売りたい」等と考えていると、株価が下がっても「まだまだ上がるだろう」等と考えてしまい、売り時を逃して損失が発生してしまう可能性も否定できません。
株式投資は、「安い時に買って高い時に売る」が基本です。いずれ安い時がやってくるでしょうから、焦って高値掴みになることだけはできれば避けたいものですね。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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