家計簿・家計管理/家計管理の基本

格差に負けない!給料アップの秘訣とは

家計を上向かせるために「収入アップ」は欠かせません。しかし「所得格差」や「格差社会」という社会問題を背景に、自分自身の収入アップを最初から諦めてしまっている人が多いようにも感じます。収入アップのためには何が必要か? お伝えしていきます。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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どうすれば収入が上がるか考えてみた

「所得格差」という言葉をよく聞くようになりました。フランスの経済学者トマ・ピケティ氏がこの所得格差について研究発表していることは、新聞やテレビなどで見聞きした方も多いでしょう。
収入アップ, 所得格差

家計を上向かせるために収入アップは欠かせません。では、収入を上げるためには、何が必要なのでしょうか。

「もっと給料が増えるといいのに……」「なぜ給料が増えないのだろう……」そう思う方は、とても多いはずです。家計を上向かせるために、「収入アップ」はとても大事な要素です。今回はどうしたら収入が増えるのか? お伝えしていきます。
 

所得を大別すると「労働所得」と「資本所得」に分かれる

所得は働いて得る「労働所得」と不動産や株式などの資産から生まれる「資本所得」の2つに分けることができます。

労働所得にも大きな格差があり、年収が3000万円以上の人もいれば、100万円台の人もいます。以下のように学歴や雇用形態、技術の有無で収入は変化しますね。

・大卒と高卒
・正社員と非正規雇用者
・特殊な技術を持つ者と持たない者

トマ・ピケティ氏によると「教育や技術の格差」も所得格差の1つの要因だと言っています。しかし、学歴が低いことで諦めるのはナンセンスです。職種によって、学歴が重要視される場合もあれば、学歴より技術力を問われる場合と様々です。収入を増やしたいと思うならば、学歴が低くても誰にも負けない技術を身に付ける位の心意気があればチャンスも増えます。

例えば大災害や大恐慌といった事態が起きて会社が潰れたとしても、自分の腕一本で稼げるスキルがあれば、一時的に収入が途絶えてもすぐに復活できます。

収入を増やすには自分の職種に必要な教育や技術を身に付け、自分の価値を上げていくことが大事ということです。
 

人の役に立って初めてお金を手にすることができる

収入を増やすには、質の高い仕事でいかに多くの人の役に立つ事ができるか? がポイントです。誰にもできる仕事しかできなければ、報酬も上がりにくいでしょう。お金は人の役に立って初めて手にすることができるものです。より多くの人の役に立てれば、もっと多くのお金を手にする事ができるようになります。

誰でもできる仕事はたくさん代わりがいますので、多くの報酬をもらえないでしょう。しかし、特殊な技術を持った医者は、多くの患者の命を救うことができるのでより多くの報酬を払ってでも病院は必要とするでしょう。

一般事務の仕事でも、処理能力が他人よりも速く正確にできる人ならば、高い報酬をもらうことができるはずです。会社員であれば、会社の利益に繋がる仕事をより多くできる人のほうが、収入が増えていきます。公務員ならば組織の役に立ち、キャリアを積む事が収入アップにつながるでしょう。

1.今のあなたの仕事の質は高いですか?
2.自分にしかできない仕事ですか?
3.今のあなたの仕事は、どれだけ多くの人の役に立っていますか?


これらを考えてみましょう。
 

人間性を磨くことが収入アップの近道

さらに教育や技術を身に付け自分の価値を上げると共に、人間性も高めていく事が大切です。どんなに高い学歴や技術を持っていても、嫌いな相手にはお金を払いたいとは思いません。学歴や技術が少し足りなかったとしても、人間性が後押ししてくれることは多くあることです。人間性を高め信頼関係を築くことは、収入アップの大切な要素だという事も覚えておきましょう。
 

自分の可能性を信じ行動し、変化すること

20年以上不景気が続いた事で、収入アップや自分の未来に希望を持つ事をすっかり諦めてしまっている方が多いように感じます。安定や現状維持を求める事に執着し、個々の能力や才能が封印されてしまっているのではないかと思えてなりません。

「ノミの話」はご存知でしょうか?

ノミというのは、体長の200倍の高さに飛べるそうです。体長1ミリとして、20センチ飛べるということです。しかし、高さ10センチほどのコップに入れて、ガラスの蓋をすると蓋に頭を、ガツン、ガツンとぶつけて痛いのです。

そうするとしまいに、ノミは蓋にぶつからない程度にしか跳躍しなくなります。つまり、潜在的には20センチ飛べるにも関わらず10センチしか飛ばなくなり、蓋を外しても自分の能力を制限し、10センチしか飛ばないようになってしまうというお話です。

このように私達も自分で自分の可能性に蓋をしている事が多々あると思います。特に子どもの頃から親や先生から「あれをしてはダメ、これをしてはダメ、皆と同じようしなければダメ」と言われ続け、大人になり日本経済も長い不景気となれば、狭い視野や考え方でしか物事を捉えられなくなるのも仕方ありません。本当にもったいないことです。しかしこの話には続きがあります。

もう一度ノミが20センチ飛べるようになるには、どうすればいいのか? 答えは「他の元気なノミを入れてあげる」です。

そうすることで、自分は飛べると思い出すんです。「自分には無理」と思っていても、それを可能にしている人に触れることができれば、意外と「自分にもできるかも?」と思えるようになります。豊かになっていく人は、同じようなビジョンを持った仲間を持ち、お互いに高め合いながら成長していきます。

「所得格差」はこのように自分の可能性を信じて行動し、変化できる人と変化できない人でも大きく生まれるのではないでしょうか?

次回はもう1つの所得、不動産や株式などの資産から生まれる「資本所得」についてお伝えします。

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