全国で導入が進むICT教育

“ICT”という言葉をご存知だろうか。Information and Communication Technologyの略で日本語では“情報通信技術”と訳されることが多い。昨今、このICTを教育現場に取り入れる動きが全国的に活発だ。タブレットを始めとしたスマートデバイスおよびパソコン、インターネットを利用した授業はもはや珍しいものではなく、その学習効果にも高い注目が集まっている。

IT分野の大手メーカーによるバックアップも積極的だ。機材の提供はもちろん、独自のカリキュラムを提案するなどして、ICT教育をさらに活性化すべく、日々さまざまな取り組みを行っている。朝日学生新聞社が実施する“学校・地元・家族自慢コンテスト”も、そんなICT教育推進のために行われている取り組みのひとつだ。


小学生たちがパワポを駆使してプレゼン!

第2回には3678名が参加。うち、10組が決勝大会に参加した。

第2回には3678名が参加。うち、10組が決勝大会に参加した。

この企画は、NECパーソナルコンピュータ、東芝、富士通、日本マイクロソフトの4社に加え、一般社団法人ジュニアプレゼン協会の協力を得て、「パソコンを使ったプレゼンテーションの楽しさ」を通じて未来を生きる日本の子どもたちに不可欠な表現力、コミュニケーション能力を伸ばすことを目的に実施されたもので、今回で2度目の開催となる。

全国の小学校から寄せられた応募総数は3678名・1751作品。さらに抽選で選ばれた学校ではジュニアプレゼン協会の監修によるパソコンを活用したプレゼンテーションのコツを教える出張授業も実施するなど、ICT教育の活性化に業界が一丸となって取り組んでいるのだ。

2015年2月7日には、前述した応募作品のなかからとくに優秀な10作品(26名)を対象に決勝大会を開催。東京・品川にある日本マイクロソフトの本社で、小学生たちによる大人顔負けのプレゼンバトルが展開された。

衣装にもこだわりが。

衣装にもこだわりが。

プレゼンのテーマはコンテスト名にもある通り“学校”、“地元”、“家族”のいずれかの自慢。学校自慢をする生徒は制服姿で、地元自慢であればお祭りのハッピを身にまとうなど、プレゼン資料だけでなく自分たちの“見せ方”にも創意工夫を様子が数多く見られた。ちなみに最年少の参加者は小学2年生。小学6年生の兄とともに登壇し、お兄さんが操作するパワーポイントのスライドに合わせて、堂々たる振る舞いで母親(大学生のときに英文タイプで世界2位を獲得)の自慢を披露していた。

各参加者の大人を前にしてもしっかりとプレゼンができるハートの強さにはもちろん感心させられたが、それ以上にパワーポイントの習熟度の高さに驚かされるばかり。写真やイラストの挿入は当たり前で、凝った演出によるアニメーション設定、スライド内での音声・動画再生を駆使するなど、お世辞抜きで“大人顔負け”のプレゼン資料が揃っていたのだ。


元体操日本代表の田中理恵さんもプレゼンを絶賛

特別審査員として田中理恵さんも登場。

特別審査員として田中理恵さんも登場。

特別審査員として参加していた元体操日本代表の田中理恵氏も、そんな小学生たちの姿を見て、2013年に東京オリンピック招致団として行ったスピーチのことを思い出したようで「あのときの緊張を思い出しますね。皆さんが頑張る姿に勇気づけられました」と笑顔でコメント。参加者全員の健闘を讃えた。

全10組のプレゼン後に行われた最終審査は、当初予定していた審査時間を大幅にオーバー。いずれの審査員も悩みに悩んだ末に、それぞれ日本マイクロソフト特別賞、NEC賞、東芝賞、富士通賞、、朝日小学生新聞賞の表彰を行い、それ以外の参加者についても全員入選を果たすなど、実力が拮抗していたことをうかがわせた。

なお、最終的な結果は以下の通りとなっている。

■朝日小学生新聞賞
「神と紙のまち岡本」
福井県 越前市立岡本小学校

■NEC賞
「あの有名人が愛した能!」
福島県 会津若松市立日新小学校

■東芝賞
「ビバ!ぼくらの遊び場」
東京都 世田谷区立桜丘小学校
東京都 世田谷区立城山小学校

■富士通賞
「輝き続ける清泉小学校」
神奈川県 清泉小学校

■日本マイクロソフト特別賞
「伝統を受け継ぐ僕らの学校」
和歌山県 橋本市立境原小学校

【関連サイト】第2回 学校・地元・家族自慢コンテスト公式サイト

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