ケータイともスマホとも違う専用の料金が利用可能
LINEが使えてカメラも高機能。高速インターネットと指を使った操作で、WEBや地図がストレスなく閲覧できるなど、ケータイなのにスマートフォンみたいに使える「AQUOS K」。ただしAndroid OS向けのアプリストア「Google Play」は利用することができません。いくつかのアプリは「auスマートパス」から入手できますが、タッチパネルを搭載していないため、スマートフォンと違って使えるアプリが限定されてしまうのです。また一方で、「auナビウォーク」や「LISMO」といったau提供のサービスは利用できるものの、ケータイ向けに提供されている「EZweb」のサービスは利用することができません。見た目はケータイ、中身はスマートフォンと同じAndroidをベースにしながら、従来のケータイともスマートフォンとも違うのが、「AQUOS K」なのです。
見た目はケータイ、中身はスマホに近い「AQUOS K」は、今後のケータイのスタンダードになるかも。シャープでは今後発売するケータイをすべて、Androidベースにしていく計画とのことです。
このように「AQUOS K」はかなりユニークな機種なので、決して万人向けというわけではありません。しかし冒頭に紹介したように、ケータイでスマートフォンのように、LINEや高機能なカメラを使いたいという人にとっては、今のところ唯一無二の選択肢だと言えます。またテザリングができるため、ケータイとタブレットの2台持ちを考えている人にも最適。タブレットをケータイ経由でインターネットに接続するようにすれば、本来なら個別にかかる通信費も節約できます。
なお「AQUOS K」は4G LTE対応ケータイということもあって、料金プランもこれまでのケータイとは異なる設定になっています。たとえば新料金プラン「カケホとデジラ」の基本料金は、ケータイの場合2200円(税抜、以下同じ)、スマートフォンの場合2700円ですが、「AQUOS K」にはケータイではなく、スマートフォンと同じ基本料金が適用されます。ただしそこから「AQUOS K スタート割」として、月額1000円が最大4年間割り引きされるため、結果的には月額料金が安く抑えられます。55歳以上の人はこのほか、月額料金が4280円になる、「シニアプラン」を利用することも可能。このプラン、月々のデータ量の上限は0.7GBと少ないですが、通信費を安く抑えることができます。
「AQUOS K」が発表された際、ガラケーとスマホの間の機種ということで、「ガラホ」というニックネームが付けられましたが、まさにその通り。機能面でも、またコストの面でも、ケータイとスマートフォンの間を行く製品になっています。