最高の敵だったチームのユニホームを着ることに
現時点でメジャーNo.1の強さを誇るジャイアンツに入団した青木宣親。
「伝統のある球団、ワールドシリーズを含め、チーム一丸でやっている。本当に強く、また世界一を狙えるチーム。それが決め手になりました。家族にとっても、今まで以上にやりやすい。ただ、一番は強いということです」
ジャイアンツはここ5年間で3度世界一に輝いたチームで、“強さ”という点においては現時点でメジャーNo.1だろう。青木自身もロイヤルズに在籍した昨年はワールドシリーズで苦杯を舐めさせられ、ジャイアンツと同一リーグだったブルワーズでの2年間は嫌というほどその“強さ”を味わった。最高の敵だったチームのユニホームを着ることができて、勝負師としては喜びを隠し切れない。
契約内容は、年俸400万ドル(約4億7200万円)の1年契約で2016年の選択権は球団が持つ。契約延長の場合、2年目は年俸550万ドル(約6億4900万円)。2年とも最大150万ドル(約1億7700万円)の出来高が設定された。もっと好条件の球団もあったと思われるが、ワールドシリーズに出場し、世界一になるという青木の悲願を最も叶えてくれそうなチームがジャイアンツだったのだ。
この移籍で青木は実に大リーグらしい行いをした。背番号問題である。
>>ラッキーナンバー獲得のため、メジャーの慣習に取り組んだ青木