家計簿・家計管理/家計管理の基本

悔いのない人生はエンディングノートで見つかる!

エンディングノートを書く事は自分の死と生を見つめることになります。しかし、その行為は決して簡単なことではありません。心の傷が涙となって流れるかもしれませんが、それでも向き合うことで人生を棚卸しし、残された人生をどう生きるのか?答えが見えるのではないでしょうか?

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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エンディングノートの課題

実際は書くことが難しいというのがエンディングノートの課題だと感じています。エンディングノートを書くことは自分の死と向き合うことです。自分の死と向き合う事は決して簡単な作業ではありません。実際にエンディングノートの知識があり、書いておいた方が良いと頭では分かっていても、書くことができない、書き進めることができないという人が多いのが現状です。

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自分の想い出を整理することは、良い事も辛い事も掘り起こす作業です。まして、自分が死んでしまったら?と考えるだけで、愛する人との別れや死の恐怖で心が潰されそうになります。淡々と書ける人の方が少なく、涙なくしてエンディングノートを書くことはできないのです。

しかし、自分の死と向き合う事は生と向き合うことでもあり、自分はこのような最期にしたい、だからこそ今をどう生きるのか?と前向きに捉えることができるのです。

死と生に向き合う事で人生が素晴らしくなる!

事故や病気で強制的に死と向き合う機会を得たり、九死に一生を得た経験がある方がその後人生がガラッと変わることがありますね。生きている事に心から感謝できることで、命ある限り、残された人生を大切にし、自分の使命を果たしたいと思うからですね。

楽天の三木谷さんは、阪神淡路大震災を経験し「人はいつか死ぬ。人生は有限だ。残された時間は少ない」 と気付き、人生観が変わり起業を決断したと言われています。

人生の棚卸しは楽ではありませんが、エンディングノートを書くことで残された人生をどのように生きたいのか自分でデザインすることができます。そうすることで、残された人生を悔いなく送ることができると私は思うのです。

ファイナンシャルプランナーとしての役割

私の事務所に来られる高齢のお客様にはサービスとしてエンディングノートをプレゼントしてきました。しかし、一人では書くことが難しいのだと気付き今ではお客様が希望される場合にはエンディングノートを書くお手伝いといったサービスを行っています。

ファイナンシャルプランナーに相談する時は家族構成から家計や金融資産の明細といった事は全て開示して頂いており、相談の回数を重ねる毎に信頼関係も築けていますので、「信頼のおける他人」という立ち位置で、エンディングノートを書くお手伝いすることができます。家族や身内の前では書きにくいことも、ファイナンシャルプランナーの私の前では素直に表現し書く事ができるようです。また客観的に書き方などをお伝えすることができるのでスムーズに書き進め、最後まで書き上げることができるのもいいですね。

お金の不安があり相談に来られたお客様も、最後に終活ができることでお金の問題も心のモヤモヤも払拭されすっきりとした良い笑顔になります。

自分らしく生き、悔いのない人生を送る為にも現在と将来の自分について向き合うこと。お金の問題はそれを気付かせるひとつにきっかけにすぎないのです。

ファイナンシャルプランナーとして家計のマネジメントをアドバイスする中で、多くの方が死だけでなく、自分の人生と正面から向き合う事を避けているように感じます。人生設計とは自分の人生と向き合うことから始まります。エンディングノートも同じように捉えもしもの時に今できる事をはじめませんか?

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