ウイルス発見…… プライバシーは大丈夫?
ウイルス感染した冷蔵庫から迷惑メールが送信されたというニュースが流れました。ところが、ウイルス対策ソフト「ノートン」の開発元であるシマンテック社の調査で、冷蔵庫は誤報だとわかりました。これはWindowsに感染するウイルスのため、スマート家電には感染しないというのが根拠です。ちなみに、その家のパソコンがウイルス感染していたものです。
ただし、同社の話では、既にスマート家電ウイルスは発見されているとのこと。バックドアと呼ばれるタイプで、遠隔操作ウイルスに近いものです。
個人情報やプライバシーがお金になる時代です。もしスマート家電ウイルスが入ってしまったら、プライバシーが収集されてしまう可能性だけは残ります。
そこでまず取り組みたいのが、機能の使い分けです。パソコンとスマホをインターネットから切り離すことはできませんが、スマート家電はものによっては遠隔操作(インターネット)が不要なものもあるでしょう。
「触らぬ神に祟りなし」ではありませんが、もし万が一、悪用されたら困るというスマート家電は、遠隔操作の機能をオフにする選択も考えたいところです。たとえば、ビデオカメラはオフにして、エアコンはオンにするなど。
故障というリスクにも注目したい
パソコンとスマホは定期的に、アップデート(プログラムの更新)が入ります。機能が向上する場合もありますが、欠陥がある場合は修正されます。そしてスマート家電も欠陥があれば、ウイルス被害に遭うため、アップデートで修正する機能が付いているでしょう。ところが、例えばパソコンであればこのアップデートに失敗し、起動しなくなることもあります。さらにアップデートプログラムに問題があって、パソコンが起動しなくなるなんて事故も過去にはたくさんありました。これと同様の事が、スマート家電でも起こり得るかもしれません。
真夏の猛烈に暑い日に限って、エアコンがアップデートに失敗して停止したら、目も当てられません。リセット機能などで自分で直せるのかどうか?購入する時は店員さんに確認したいですね。
なお、インターネットに接続しなければアップデートしないため、このようなトラブルは起きません。遠隔操作の機能をオン、オフする選択は、トラブルという目線も含めて考えたいところです。
それでは、スマート家電化で変化する次のポイントを考えてみましょう。