スマート家電の光と影
スマート家電はインターネットでつながっています
例えば、帰宅前にスマホで冷蔵庫の中身をチェックし、足りない食材をスーパーで買って帰る。また帰宅前にエアコンの電源を入れて、部屋の温度を快適にしておくこともできます。
ところが、夢のような話の反面で、スマート家電に感染するウイルスが発見されたり、第三者から遠隔操作されてしまう欠陥商品の話題もあったりします。未来というよりも、私生活が丸裸にされてしまうようなリスキーな感じに思えます……。
スマート家電時代に押さえておくポイントとしては、「守るものが増える」ということです。これまでそこに置くだけだった家電を、守る必要が出てきたというわけです。そしてこのポイントを押さえると、スマート家電時代のセキュリティが見えてきます。
それではどのような問題があって、どのように守れば良いのでしょうか?守るものが増えるというポイントを押さえながらレポートします。
【目次】
・スマート家電のセキュリティの背景
・ウイルス発見…… プライバシーは大丈夫?
・故障というリスクにも注目したい
・私の家電にスマホをかざすな!
スマート家電のセキュリティの背景
スマート家電は、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)という側面もあります。スマート家電の登場で、インターネット上の機器が大幅に膨れ上がることが予測されています。そこでもし万が一、膨大な数のスマート家電に欠陥があり、サイバーテロの踏み台に悪用されてしまったら、それこそサイバー戦争と言いましょうか、現実社会をマヒさせるくらいのパワーを与えてしまうことになります。
いまのは極端な例え話に思えるかもしれませんが、規模が大きいということは攻撃側から見ればドル箱であることに間違いはありません。
実は、もう既にスマート家電ウイルスが発見されているようです。そこに置くだけだった家電は、今後どのようなリスクにさらされるのでしょうか。