慶應義塾大学の入試小論文
慶應の入試で国語の替わりとなるものが、小論文。特徴的な入試制度といえるだろう。例えば2009年度法学部では、和田伸一郎『メディアと倫理』を読んで、「政治的空間としての公共空間」における責任と自由に関する著者の主張を400字程度でまとめる小論文が出題された。加えて、「セキュリティー社会」についての著者の見解に対してその是非も含め、あなたの考えを述べなさいということも出題された。小論文では、たとえ「あなたの考えを述べよ」と書いてあったしても、単なる感想文を書いていてはいけない。問題には、必ず出題者が求めている解答や解答の方法がある。設問の問いの中に表れている、キーワード「政治的空間としての公共空間」「責任と自由」などを押さえるのも重要だ。
その点、学校や予備校できめ細やかな対策をしておくと安心して解答できるだろう。対策の基本は、効果的な添削にあるといっても過言ではない。