新しいタイプのアドベンチャーバイク VFR800X
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ホンダが二輪車開発の新しい方向性として掲げられているクロースオーバーコンセプト。このコンセプトには「異なる価値を高次元で融合させる」という意味がこめられています。
日本向けに販売される前からCrossrunnner(クロスランナー)という名称で海外で販売されていましたが、ホンダのアフターパーツを製作するM-TEC(無限)が車体を輸入して自社パーツを装着させたVFR800X MUGENをドリーム店などで販売していたので目にした事がある方も多いと思います。
前述したCrossrnnerがモデルチェンジし、日本市場で販売開始されたのがVFR800Xです。以前に紹介したVFR1200XがVFR1200Fをベースに開発されたのに対して、VFR800XはVFR800Fをベースに開発されたバイクです。
最近はアドベンチャーバイクというざっくり言うと大きいオフロードバイクのようなデザインを採用したバイクが注目されています。
スズキだとV-strom650。トライアンフのタイガー800。BMWのF800GSなどです。これらのバイクはオンロードとオフロードのどちらかと言えばオンロードよりのバイクですが、VFR800Xはオンロードより。
今回もホンダからVFR800Xの広報車を一週間お借りしましたので、通勤に使ってインプレッションいたします。
VFR800Xのメイン用途に向いているのは?
アドベンチャーバイクは未舗装路、舗装路どちらも走行することが出来る性能を持っているバイクを指しますが、大排気量のバイクだと車重があるので転倒した際のダメージも大きく未舗装路を走るのに向いているとは思えません。
特にVFR800Xのようなオンロードよりのセッティングになっているバイクはどういった用途で使われることが多いのか?と問われれば、ツーリングといえるでしょう。
基本的な構成として前後のサスペンションのストロークが長いので、衝撃を吸収しやすく乗り心地が良く、長距離を走っても疲れにくく、ロードバイクに比べると溝の多いタイヤパターンはちょっとした砂利道を走るときなどにタイヤがスリップするのを防ぎます。
VFR800Xにはトルクコントロールシステムが実装されており、コンピューターが後輪タイヤのスリップを防いでくれます。
つまり高速道路を100km/hで安心して走行して下道に降り、山道を走行する際に多少路面に砂利があっても、トルクコントロールシステムがスリップを防いでくれるので快適に走行することが出来るといえます。※ただし確実にスリップしないというシステムではないので、気をつけることは必要。
また、ウインドスクリーンやグリップヒーター、ウインカーのオートキャンセラー、ETC車載器や非常に明るいLEDのヘッドライトなどツーリングを快適にする為のフル装備が純正で備わっています。
エンジンの性能はVFR800Fそのもの、足回りはツーリングで快適な仕様に
オフロードバイクの特徴としてオンロードバイクに比べて低速域でのパワーを重視するセッティングになっている事が上げられます。
例えば、ホンダのオフロードバイク CRF250Lをベースにオンロードバイクに仕上げたCRF250Mは二次減速比の変更が行われ、より高速重視のセッティングとなりました。
ロードバイクVFR800Fにオフロードの要素を加えたVFR800Xはエンジンのセッティングは変わる事がなかったとしても二次減速比の変更などでもう少し低速重視のセッティングになっているのではないかと予想していました。
しかし、結果としては、エンジン、ギア比、減速比共に変更が加えられず、VFR800Fと同じ仕様が採用されました。
もともと目の覚めるような加速というよりは、大パワーでありながら扱いやすく余裕のある走りのできるVFR800Fのパワー特性はツーリングバイクとして最適と言えます。
更に前後のサスペンションのストロークはVFR800Fに比べて長く確保されており、サスペンションの効き具合の調整、pある程度出来ますが基本的には柔らかめのセッティングになっており、ハードなスポーツ走行よりも、快適に走るセッティングになっています。
また、私は以前から車はハンドルの位置やシートの位置が当たり前に調整できるのにほとんどのバイクはどちらの調整が出来ない事を不満に思っていました。
しかしVFR800Xはシートの高さを835mmと815mmのどちらかにセッティングすることが可能です。
車載工具だけで調整することが出来るので身長が高くない私はすぐに815mmにセッティングしました。
すると、シートを下げると不安だった足つきが格段によくなりました。ただし私の場合は足を下ろした時にステップの位置がいまいちしっくりこず、数値ほどの足つきを感じることは出来ませんでした。
VFR800Xはやはりオンロード向き
今回試乗したVFR800XのエンジンはV型4気筒エンジン。スズキのV-strom650はV型2気筒エンジン。トライアンフのタイガー800は直列3気筒エンジン。BMWのF800GSは並列2気筒エンジンを搭載しています。
気筒数が増えればそれだけパワーを搾り出すことができますが、反面車重は重くなってしまいます。オフロードを走ろうと思えば軽い方がアドバンテージがあるため、前述したタイガーやV-Strom650の方がしっくりくるでしょう。
VFR800Xはやはり一週間しっかりと試乗してもオフロードを走るバイクではない印象を受けました。ただツーリングで山道を走れば砂利道になる事もありますし、キャンプに行ってもあれた道を走らなければならないケースもあります。
そういった意味ではどこへでも安心してツーリングにいけるバイクだといえるでしょう。
VFR800Xには大人のバイク乗りに乗って欲しい!
VFRシリーズはやんちゃなバイクというよりは洗練された大人のバイクというイメージです。圧倒的な加速やトルク感を感じることが好き!という人よりは余裕のある走りをする方が向いています。車体を構成するパーツも専用パーツが多く高級感がありオーナーの所有感を満たします。一度高回転域を使用すれば、最高出力105PS/10.250rpmを出力するエンジンはやんちゃに走ることも出来ますが、スポーティーな走りをしたいのであればVFR800Fの方がオススメです。
ポジションがアップで前後しなやかにストロークする足回りを備えたVFR800Xは大人がツーリングに行くのに最高の1台です。
VFR800X関連リンク
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