音楽の都ウィーンで音楽鑑賞を!

オペラ座のバレエ

ウィーン国立バレエ団のオルガ・エシナとヴラディミール・シショフ(Copyright Wiener Staatsoper/Michael Pöhn)

ウィーンはまるで空気のように音楽がすみずみまで息づく街。毎夜どこかでクラシックコンサートにオペラにバレエ、季節によっては舞踏会などと、目くるめくような夢想の世界が繰り広げられ、ひとたび足を踏み入れればまるで古き良き時代に時を遡ったかのよう。かつてハプスブルク皇帝のお膝元であったウィーンでは、グルメや芸術、名所旧跡など多岐にわたる魅力が街に溢れているものの、やはり音楽の都訪問の最大の醍醐味は音楽にあるといって良いでしょう!

ということで今回は、ウィーンで音楽鑑賞をするにあたって代表的なウィーン国立歌劇場(オペラ座)の概要、座席の特徴およびチケットの取り方、そしてドレスコードを順に紹介していきます。

Wiener Staatsoper/ウィーン国立歌劇場(オペラ座)の概要

オペラ座の俯瞰図

オペラ座専属のオーケストラは、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の母体でもある

華麗な建造物がぐるりと立ち並ぶウィーンのリンク沿いでも、ひと際煌びやかなウィーン国立オペラ座。この歌劇場の歴史は約150年にもおよび、1869年のこけら落としでは当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリザベートが臨席するなか、モーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が上演されました。その後、第二次世界大戦の被害で影をひそめるも1955年には見事復興を遂げ、現在ではオペラとバレエを二柱としながら、時々によりクラシックコンサート、そして年に一度のオペラ座舞踏会が開催される、世界有数のオペラハウスとして君臨しています。またこのオペラ座は建築や内装の評価もすこぶる高く、ファサードや大階段、皇帝の使用していたティーサロンや大理石のホールなど、見どころも盛りだくさん!上演前や休憩時間などを利用して見学してまわると、さらに気分が高揚すること請け合いです。

オペラ座の座席の種類

一言にオペラ座公演のチケットと言えどそのカテゴリーは何十種類にも及び、総座席数は1709席、立見席が567席、車椅子席が22席となっています。

■座席

  • パルケット(Parkett):1階の平土間。オーケストラの音が上に抜けるとされますが、舞台正面にあるので演劇を楽しみたい人にお勧めの席です。
  • ミッテルロージェ(Mittelloge):中央ボックス席。舞台真正面にあるため、音が最も上質とされ、かつて皇帝一家の指定席でもあったプレステージ席。
  • パルテッレ・ロージェ(Parterre Loge):平土間に隣接した1階ボックス席。
  • エアスター・ラング・ロージェ(1. Rang Loge):2階ボックス席。オーストリアの1階(エアスター・ラング)は日本の2階に当たるため、この呼称が用いられます。
  • ツヴァイター・ラング・ロージェ(2. Rang Loge):3階ボックス席。同じくオーストリアの2階(ツヴァイター・ラング)は日本の3階となります。
  • プロスツェニウムスロージェ(Proszeniumsloge):各階の舞台真横にあるボックス席。角度的に舞台は見づらいものの、臨場感が大いに味わえるうえ、かなり目立つ席でもあります。
  • バルコン(Balkon):ボックス席の上階にあるバルコニー席。
  • ガレリー(Galerie):天井桟敷席。
■立見席
パルテッレ、バルコン、ガレリー各後方の3か所。

自分に合った席の選び方

予算を気にせず芸術鑑賞に浸りたい場合は中央ボックス席、もしくは中央寄りのボックス席が最適でしょう。舞台をよく見たければ、いずれの階でも舞台正面寄りの席、左右のボックス席であれば最前列を。お手頃なバジェットでオペラ座の雰囲気と音楽の両方を楽しみたいのであれば、ボックス席の2~3列目やバルコン、ガレリー席などがお勧めです。ただし立見席付近は、幕見目的の修学旅行生の集団などで騒々しいこともあるのでご注意ください。また低予算でオペラ座の雰囲気を楽しんだり、連日通ったりする際には立見席も視野に入れてみてはいかがでしょう。ただ立見は基本的に自由席ですので、演目によっては開演前に長時間並ぶ必要があったり、ハンカチやスカーフを持参して所定位置(手すりの二段目)に自分の目印をつけるなど、少々煩雑なことも確か。このように座席カテゴリーにより様々な特徴があるので、ご自分のオペラ座訪問の目的にかなった席を選んでくださいね。

希望の席が決まったら、次はいよいよチケットの購入!