自分の価値を値崩れさせないための方法とは?

収入が上がらない時代のサバイバル法

収入が上がらない時代のサバイバル法

収入やお金の不安から解放されるためには、どうしたらいいのでしょうか?ビジネス書のカリスマ著者である経営コンサルタントの中島孝志さんにインタビュー、収入が上がりにくい時代にサバイバルする方法についておうかがいします。(第1回から続きます)

――自分の価値を“値崩れさせない”ためには、どうすればいいのでしょうか?

中島孝志さん
 競争の激しい市場であるレッドオーシャンではなく、競合のいない未開拓な市場のブルーオーシャンで戦うことでしょうね。もちろん、舞台は日本だけとは限りません。

ただし、ブルーオーシャンで戦うには、「自分はこれだ」という武器を持たなければいけない。そのためには、やっぱり学びながら努力することしかないんですね。一段飛びにスキルを身に付けようとしても、地に足がついていないものは脆い。ステップを踏んで、長期的な視点でキャリアを考えることです。

――例えば、どういうビジョンを?

中島 今、日本は人手不足で猫の手も借りたい状態です。若い頃はまず、“猫の手”になればいいんですよ。猫の手になって、働きながらスキルを身につけるためのお金を稼ぐ。その次は、時間を上手に工面しながら、稼いだ資金で知識やスキルを身につけて情報武装し、自分だけのキャリアを磨いていく。

――「自分らしい仕事」をしたいなら、まずは猫の手から始めよ、と。

中島 
「自分らしさ」という言葉が独り歩きしていますが、自分らしく働きたいなら、そのための準備期間も必要です。負けない力をつけるには、広く社内外の人からいろんな刺激を受けながらスキルをつけることです。自分で自分をバージョンアップさせていく意識をもちましょう。

――自分の成長を促すための良い方法はありますか?

中島
 常に目標設定を持つことです。ただなんとなく頑張ったところで、向かうべきゴールがないと方向性がぼやけてモチベーションも上がらないし、成長も実感しづらい。

僕の知り合いに、里山の研究をしている環境省の若手官僚がいます。非常に熱心に研究しているので、「せっかくだから本にしてみたら?」と持ちかけたんですね。最初は電子書籍でと考えていたのですが、ある出版社の社長に話したところ、「ウチから出しましょう」ということになった。本を出すとなると、ネタやデータも新たに集める必要があるし、自問自答して新たに自分の考えをまとめ直すなど、より精度を上げなくてはいけないのでなかなか大変です。

ですが、彼にとって、“本を出す”という目標設定が刺激になって、新鮮な気持ちで研究に向かうことができたし、新たなキャリアの扉も開くことができた。12月に、僕との共著(『儲かる農業をやりなさい!』)で出版が実現しました。

――「目標設定」が成長のエンジンになるのですね。

中島 本を出すというのは特殊なケースかもしれませんが、どんな仕事でも「目標設定をする」ことは大事。成長したいという思いは、誰しも持っているはずです。会社から定められた数値目標ではなく、自分で目標設定を定めて、それをクリアしていく。そうすることで、自分で自分をどんどん成長させることが可能です。いろんな勉強会などに行って刺激を得るのもいい。無料のものもたくさんありますから、自分にあったものを探してみることです。僕は読書会も主催しているのですが、本を読むことで得られる学びは非常に多いですよ。昔から、どんなに忙しくても、読書の時間は優先的にとるようにしています。

★次は、お金持ちサラリーマンになるためのアウトプットの方法です

教えてくれたのは……
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中島孝志(なかじまたかし)さん

東京都出身。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立し、経営コンサルタント・経済評論家・ジャーナリスト・作家・ビジネススクール講師として活躍。ビジネスマンのための勉強&交流会「キーマンネットワーク」「原理原則研究会(東京、名古屋、大阪、博多、札幌、新潟、出雲でほぼ毎月開催のセミナー)」を30年間にわたり主催。執筆した著書は280冊、電子書籍は100冊を超える。

取材・文/西尾英子
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