降雪による停電時に備える
山間部はもちろんのこと、都市部でも十分に可能性のあるのが電線への着雪などによる「停電」。2月の豪雪では広い地域で道路が閉ざされてしまったため、電源回復までに思いのほか時間がかかり、多くの人が凍える室内で我慢を強いられました。集合住宅では停電時には断水も同時に発生しますので、他の自然災害同様、飲料水の備蓄は不可欠です。降雪量の多い寒冷地では暖房に「ガス」や「灯油」など複数の手段を使用している家庭が多いと思いますが、都市部では停電時に電気以外に「暖房」や「調理」などの手段を持たない家庭が多く、冬場は体調不良などによる健康被害の可能性も高くなります。高齢者や幼児などのいる家庭では、寒波に備えて複数のエネルギーを確保しておきましょう。
また12月8日の豪雪時に徳島県の集落が豪雪で孤立してしまったとき、地域でIP電話が普及していたため、多くの家庭で安否確認が出来なくなってしまいました。IP電話はネットワークを経由しているため、機器に電力が供給されないと使えないという欠点があります。災害時に備える意味では、従来の回線との併用をお奨めしたいと思います。
さらにスマートフォンにおいても、各キャリアの電話番号を使用せずにIP電話を使う人も多くなってきていますが、IP電話は基本的に110番や119番などの緊急通報が出来ないことをご存知ですか?災害発生時にはこれは非常に不安なことです。IP電話はコストダウンなどのメリットもありますが、デメリットも踏まえ、複数の連絡手段を持っておくことをおすすめします。