欧州から五輪を目ざす久保
来年3月にリオ五輪のアジア予選が開幕する。五輪開催時に23歳以下の選手に出場資格がある予選で、エースストライカーとして期待されるのが久保裕也(20歳)だ。スイスリーグのヤングボーイズで2シーズン目を過ごしている彼は、リオ五輪世代では貴重な欧州組だ。クラブではコンスタントにピッチに立っており、12月初旬に中断したリーグ前半戦は3ゴールをマークした。また、欧州各国のクラブが競うヨーロッパリーグでは2得点をあげ、チームのベスト16進出に貢献した。
リオ五輪代表では12月のタイ・バングラデシュ遠征に招集され、FWの軸と成り得る可能性を示した。チームを束ねる手倉森誠監督は、「チームをワンランク上に引き上げてくれる」と期待を込める。
久保自身も五輪への思いを胸に宿す。「個人的にも出たい大会ですし、出ればその次(18年ロシアW杯)もあるのかなと思います」と、闘志を燃やしている。
Jリーグはすでにシーズンオフに突入し、選手の移籍や契約がメディアを賑わせている。これまでのところ海外クラブへの移籍決定のニュースはないが、新たに欧州へはばたく選手が登場するかもしれない。
欧州の各クラブは中断期間中にチームの戦力を見直し、新戦力の獲得に乗り出す。各クラブのターゲットには、日本人選手も含まれているはずだからだ。