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阪神・鳥谷にかかる日本人メジャーデビュー20年の歴史(2ページ目)

1995年の野茂英雄投手以降、今年の田中将大投手と和田毅まで20年続いてきた歴史にピリオドが打たれる可能性が出てきた。カギを握るのは、阪神・鳥谷敬内野手の移籍だ。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

俄然注目が集まる鳥谷の動向

もし、阪神から海外FA権を行使し、メジャー入りを目指す鳥谷敬内野手(33)の移籍がまとまらなければ、ひとつの大きな区切りがつくことになる。来年の日本人選手のメジャーリーグデビューがゼロとなり、1995年の野茂英雄投手以降、今年の田中将大投手(ヤンキース)と和田毅(カブス)まで20年続いてきた歴史にピリオドが打たれることになるのだ。

1995年5月、野茂は村上雅則以来、日本人2人目のメジャーリーグデビューを果たした。1996年にマック鈴木、1997年に長谷川滋利、1998年に吉井理人と続き、その後も佐々木主浩、イチロー、新庄剛志、松井秀喜、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大らが海を渡り、ずっと(挑戦)し続けてきた。その歴史が20年で止まるかもしれない。

こうなってくると、俄然、鳥谷の動向が注目される。ブルージェイズのアンソボウロスGMは、地元メディアである(スポーツネット)に、鳥谷を「間違いなくチームにフィットする」と絶賛し、正二塁手候補として獲得を検討していることを明らかにした。パドレスも獲得に興味を示している。一方、阪神も残留へ全力を注いでいる。年齢的にみて、メジャー挑戦は最後のチャンスかもしれないが、日本人選手の内野手挑戦が厳しいことも確かである。

日本人メジャーリーガーが築いてきた歴史が20年で途絶えるのか、はたまた21年連続となるのか。鳥谷の去就は大きな意味を持つことになった。
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