4位 第1回 回転寿司マイスター選手権開催
今年の5月に日本回転寿司協会の主催で「第1回 回転寿司マイスター選手権開催」なるものが開催された。参加したのは協会加盟の企業10数社で、職人の技術や接客力によって、回転寿司職人の頂点が決定されたのである。実技の内容はネタの正確な切りつけ、制限時間内に規定の寿司を握る、実際に客とのやりとりを行う接客のシミュレーションの3項目。ネタの切りつけでは1枚あたりのグラム数の正確さ、握り寿司では寿司の美しさと握る速さ、接客ではおもてなし力が問われる審査となった。ちなみに私が審査委員長を務めさせていただいたが、あとは外部から招いた食関係のスペシャリストの皆さんで、総合点によってMVPが決められた。
で、見事MVPに輝いたのが「がってん寿司」代表の柳澤竜夫氏。ごらんのようなかなかのイケメンでありながら、回転寿司職人に必要な資質をすべて兼ね備えた王者にふさわしい職人である。
寿司職人と回転寿司職人の大きな違いとは、客層が大きく違うこともあるが、小さなお子様からご高齢者に幅広く好かれる親しみやすさがあるかないかではないかと思っている。誰もがくつろいで食事を楽しむ演出が出来てこそ、一人前の回転寿司職人であろう。このマイスターを目指して、全国の回転寿司職人が切磋琢磨するようになれば、グルメ回転寿司はさらに進化していくはずだ。