2.「証城寺の狸囃子(たぬきばやし)」が流れるJR木更津駅(内房線&久留里線、千葉県木更津市)
「しょ、しょ、證城寺(しょじょじ)、證城寺の庭は、つ、つ、月夜だ、みんな出て来い来い来い」という、愉快な童謡のメロディーが、木更津駅ホームに流れる。駅西口から7~8分程歩いたところに證誠寺(しょうじょうじ)があり、この寺に伝わる伝説をもとに野口雨情が作詞し、中山晋平が作曲した「証城寺の狸囃子」は、言ってみれば木更津のご当地ソング。発車メロディーに使われるのには理由があるのだが、それにしても聴いていると楽しくなる。
内房線の通る木更津駅からは、ローカルな久留里線が分岐している。首都圏では珍しい非電化単線でディーゼルカーの走る路線だ。少し前までこの線を走っていた旧型ディーゼルカーの車体には、楽しいたぬきのロゴが描かれていた。
また、2012年の木更津駅開業100周年のときには記念電車のステッカーやイベントで走った蒸気機関車C61形のヘッドマークにはタヌキがしっかり描かれていた。木更津とたぬきは切っても切れない関係なのだ。
木更津に行ったら、證誠寺にも立ち寄ってみたい。街中にあるにもかかわらず、お寺の一角だけは別世界のような雰囲気なのが好ましい。境内には、「証城寺の狸囃子」の楽譜を記した記念碑もあり、思わず口ずさんでしまいそうである。
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