株・株式投資/日経平均株価の動向を専門家がチェック

掉尾(とうび)の一振は?安易な売りはダメよ~ダメダメ

年末の株価が上がることを、「掉尾の一振」(とうびのいっしん)と言います。さて、今年は 「掉尾の一振」があるのか、過去に日経平均株価データを検証してみます。そして、今年の流行語を使って、今後の相場展開を解説致します。「掉尾の一振」はあります!?安易な売りはダメよ~ダメダメ。なぜでしょうか?

藤本 誠之

執筆者:藤本 誠之

株式ガイド

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12月は最強月

表1undefined日経平均月足星取表(25年)

表1 日経平均月足星取表(25年)

年末株高のことを、「掉尾の一振」(とうびのいっしん)とも言いますが、過去のデータより、「掉尾の一振」はあったのか、検証してみましょう。

12月は、表1のように日経平均株価の月足ベースでの勝率(月足陽線=勝ち)が過去25年間で16勝9敗(勝率64.0%)と、1年間で最も強い月です。12月の月足ベースの日経平均株価は陽線になることが多い傾向があることが判りました。

掉尾の一振

表2undefined日経平均12月高値・安値日付(25年)

表2 日経平均12月高値・安値日付(25年)

それでは、実際に過去10年間の12月の日経平均の高値・安値の日付を調べたものが、表2です。過去10年間で、高値日が安値日より後にあったのが8回、逆に安値日が高値日の後にあったのが2回です。また、10年間の平均の安値日は7.8日、高値日は24.4日であることから、年末高の傾向があると言えそうです。

しかも、大納会より3営業日以内に高値を付けたのが7回と、年末に向けて株価上昇したことが多かったことが判ります。

あくまで過去のデータなので、今年2014年もこのようになるという保証はないですが、年末高の可能性が高いことを、念頭において12月の株式相場を戦ってください。また、1月の過去25年間の勝率は40%で最弱月の1つであることも、覚えておきましょう。年末高となった場合、大型株を売却して、中・小型株に乗り換えるのもひとつの手です。実は1月のジャスダック指数の過去25年間の勝率は76%と、年間の最強月だからです。

流行語大賞

今年の世相を映したり、強い印象を与えたりした言葉を選ぶ「2014ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)の新語・流行語で表現すると……

ありのままでの日経平均のレジェンド(過去データ)からは、「掉尾の一振」はあります!?安易な売りは、ダメよ~ダメダメ
リーマンショック前の高値1万8261円に壁ドンするまでは、ごきげんよう  

さて、2014年年末はどうなるでしょうか?

*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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