朱塗りの橋が目の前に現れる
玉川通りを越えると、景色が一変する。車止めに橋の名前が書かれているのだけれど、一之橋、二之橋、三之橋が続く。ここは、ずっとまっすぐな道。左右の緑も背が低い。ウォーキング感覚でずんずん歩いて行く人がいた。
桜並木がイチョウ並木にかわり、緑道に黄色の落ち葉が敷き詰められる緑道。いいかんじだ。あれ、緑道の先に橋がかかっているぞ。
本物の橋だ。これまで車止めにシールが貼られていたものとは違い、ちゃんとした橋がある。
この橋は蛇崩川緑道散歩のおもしろさのひとつだ。シールを貼っただけの車止めは、この朱塗りの橋をドラマチックに見せるための前フリだったのかもしれない。
気がつけば、目黒区内に入っている。そして、川の名前を冠した橋に遭遇するのだ。
このイチョウの木の下に蛇崩橋跡がある。この手前の道が坂になっていて、右側の坂を上がると「蛇崩」という交差点もある。
蛇崩橋の先には蛇崩下橋もある。このあたり、崖のようなところが多い。蛇崩川の名前の由来のもうひとつに、洪水のとき、崖が崩れ、そこから蛇が出てきたから、この名前がついたというのもある。
そうだ、以前、目黒銀座商店街を歩いた時にこちらの蛇崩下橋から続く緑道を発見したことを思い出した。
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