伝えたいことは5項目
日本はこれまで大切な基本を忘れた住まいづくりをしてきました。それは効率とコストダウンを追い求めた結果で、そこに住む人のことを考えた家づくりがなされてこなかったということです。その結果、愛着を持って長く住める家が少ないということになっています。建物の平均寿命が26年という数字が、これを物語っています。寿命がきた家を解体して新しく家を建てるとなると、大量の廃棄物を出しますので、当然環境にも社会的インフラ的にも良くありません。
このような様々な問題点をシンプルにまとめたいなと考え、宮澤賢治の雨ニモマケズの詩のリズムにあわせて、家づくりの心得をまとめてみました。
詩を通して伝えたいことは次の5項目です。
1、安心安全であること
2、コミュニケーションを誘発する工夫がされていること
3、敷地の条件を活かすデザインがされていること
4、長持ちすること
5、社会的財産になること
本物の家づくりをするのであればこの5項目を意識しながら計画をスタートすることです。
それではこの5項目を入れたメッセージ“雨ニモマケズ”を贈ります。