路面の追従性は抜群なVFR800F
私の通勤経路の途中に東京の湾岸地域を走る国道357号線があります。この路線はトラックの走行が多いため、路面がうねっている所が多々あります。このような路面でもサスペンションが良く動き、良く落ち着かせます。
しっかりとショックを吸収して沈み込むバネのストロークとバネの伸び上がりを抑えて姿勢を落ち着かせるダンパーが絶妙なバランスで仕事をしてくれている為、荒れた路面状態でも安定して走行することが可能でした。
スーパースポーツというと、コーナリングや減速時の高負荷を考えて硬めにセッティングされていることが多いのですが、VFR800Fはあえて限界性能を求めるのではなく、乗り心地を重視したセッティングになっているように感じます。
ツーリングで山に行くなら最高の一台
VFR800Fは形はセパレートハンドルを採用したスーパースポーツに近い造形になっています。しかし、跨ってハンドルに手を伸ばしてみると、スーパースポーツモデルほど体勢がきつくはありません。路面の追従性が良くHYPER VTEC機構を搭載したV型4気筒エンジンは独特の鼓動感溢れるエンジン音を奏でながらどの回転域でもスムーズに加速する為、街中からハイウェイに向かう道でもストレスが無く、高速道路に乗れば6速3500回転という低い回転域で80km/h巡航が可能で、HYPER VTECによって2バルブモードでの走行となる為に燃費も良く遠くの目的地まで無給油で走行することが可能です。
ワインディングロードでは前後のサスペンションがバランス良く働き、ニュートラルで癖の無い旋回性能は自分が思った分だけ曲がっていくことが出来ます。
CBR1000RRのような派手さはなく、CB1300SFほどの落ち着きは無い。車両を眺めていて感じる気品のようなものはあまり他の国産車では感じることの無く大人のあなたにこそ所有してもらいたい一台です。
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