人それぞれに「考え」があり、その「背景」があります。それをすべてひっくるめて尊重できますか?
人と寄り添うことは相手の「考え」「理由」を認めること
「ここは私が我慢しよう」「彼はきっと、こうすると嫌がるだろうな」
がんばって生きてきた人は「独断」で判断してしまいがちです。でも、どちらか一人ががんばったり我慢したりという関係は、いずれ大きなズレを生じて崩壊していくものです。
人と長く寄り添って生きていくには、「確認してすり合わせる」という作業が必要です。とはいえ、この「確認」をためらう人も多いはずです。長年連れ添った夫婦でさえ、互いの気持ちを確認しないこともあります。
なぜ、怖いのでしょうか。
確認することで、愛するパートナーが、まったく違う考えを持っていることに気づくかもしれません。同じ夢を見ていると思っていたのに、年月とともに、二人が別の夢を見始めているかもしれません。最初は猫をかぶっていたけれど、思い切って本当の自分を打ち明けてみたら、考えや価値観を否定されてしまうかもしれません。
そんなふうに「もしかしたら、二人の関係が壊れてしまうかも」という想いが、「話し合う」ことを避けてしまうのだろうと思います。「言わなくてもわかってくれるだろう」と甘えている人もいるかもしれませんね。