ハミルトンも約80時間パワーリザーブ
ハミルトンの場合も、ティソの「パワーマティック80」と同様に、標準パワーリザーブ約80時間の新型自動巻きムーブメントを搭載する2014年モデルが話題の的になっている。やはり、ETA社との共同開発によるハミルトン専用機で、モデルによって「H-10」「H-30」「H-40」の3タイプが搭載されている。こうした高性能ムーブメントを同社が過去に製作した名作や歴史的な時計を範にしたヴィンテージ・スタイルのデザインと組み合わせ、独特の個性を表現しているところが、ハミルトンの興味深いところだ。
1969年に開発された自動巻きクロノグラフの傑作を3針モデルのスタイルで再現する「パン ユーロ」はその代表である。ヴィンテージとトレンディ感がミックスされた、スポーティなNATOストラップもオシャレだ。1970年代の英国空軍モデルがモチーフになった「カーキ パイロット パイオニア アルミニウム」も、ヴィンテージ・デザインや、発色が独特のアルミ製ケースが時計ファンにアピールする。
「パン ユーロ」と「カーキ パイロット パイオニア アルミニウム」は、どちらも価格が10万をやや上回る程度と、非常に近づきやすい。スポーティなこれらのモデルの他にも約80時間のパワーリザーブ・モデルでは、クラシカルなデザインの「スピリット オブ リバティ」もほぼ同価格だから嬉しい。
一般ユーザーとスイスの本格機械式腕時計との距離を一挙に縮めたティソとハミルトンは、機械式入門者のみならず、時計に詳しい愛好家にとっても大いに気になる存在なのだ。
【問い合わせ先】
ティソ/スウォッチ グループ ジャパン)TEL.03-6254-7361
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)TEL.03-6254-7371