言葉が出ないだけ? 
発達の遅れが気になるときは小児科に

「はえば立て、立てば歩けの親心」といいますが、子どもの成長を願うのはどの親も同じです。また、わが子に一日も早く言葉を話してほしいと思うお母さんは多いでしょう。しかし、他の多数のお子さんが言葉を話す時期に、同じように言葉が出ないお子さんもいます。言葉が出ないというのは、発達の問題を疑う大きなきっかけになります。

発達の基準としては母子手帳のチェック項目が参考になるので見返してみましょう。母子手帳には「6~7か月頃」の段階から関連する質問があります。

  • 6~7か月頃
    □家族と一緒にいるとき、話しかけるような声を出しますか
  • 1歳の頃
    □バイバイ、コンニチハなどの身振りをしますか。
    □大人の言う簡単なことば(おいで、ちょうだいなど)がわかりますか。
  • 1歳6か月の頃
    □ママ、ブーブーなど意味のある言葉をいくつか話しますか。
  • 2歳の頃
    □テレビや大人の身振りのまねをしますか。
    □2語文(ワンワンキタ、マンマチョウダイなど)を言いますか。
上記のチェック項目に加えて癇癪(かんしゃく)や偏食がひどい、こだわりが強い、同じ年齢の子どもと頻繁にトラブルを起こすなど、気になる行動があればお医者さんに話してみましょう。

自治体では1歳半健診はありますが、その次は3歳まで健診がありません。発達が気になる場合は、2歳の時に、小児科に予約をとって健診へ行くとよいでしょう。この時期は、早期療育(治療教育の略)の最初のチャンスです。自治体の療育は3歳がスタートです。そのスタートに4月から間に合うように段取りをつけるのがよいでしょう。

成長記録を残しておくと
相談するのに役立つ

1歳半健診、もしくは2歳くらいで発達が気になった際は、成長記録を残しましょう。

具体的には、母子手帳のチェック項目について、お子さんの成長記録を残しておいて、初診の時に提出できるようにしておくのがよいでしょう。発話はいつか、どんな言葉だったのか、意味のあるブーブー、マンマなどの単語や2語文はいつ出たか、いつ、どんなトラブルや特定の行動が見られたか、というようなことを箇条書きでよいので時系列で残しておくのがよいでしょう。

小児科では、母子手帳に記入された保護者のチェックを元にいろいろ確認していくだけではありますが、医師に確認することで、不安が解消することもあります。特に1人目の育児の場合は不安が大きいでしょう。積極的に質問をしてお子さんについて、理解しておきましょう。

療育には公的なものと
民間のものがある

療育は、民間であれば何歳からでもスタートできますが、公的なものは3歳からのスタートが多くなっています。自治体での療育は内容を選べないので、その施設のやり方によります。グループと個別を選べる場合や、グループだけしかない場合などいろいろです。個別の場合は言葉の教室として言語の療育が独立してあるところもあります。ただし、いずれも月2回、もしくは月1回などが多いようで、内容も回数も十分とは言えません。

今は、発達特性に応じて療育を行う民間機関も増えています。公的な療育で物足りない場合は、地域の民間の療育機関を探してみるのもよいでしょう。療育の回数や価格、内容もさまざまです。その場合、まずは見学に行き、面談で話を聞いて、お子さんに合うものを選びましょう。

地域の親の会や行政の窓口などにどんな民間機関があるのかを相談してみるのもよい手です。特に、地域の親の会には、先輩ママがたくさんいます。同じような特性を持つお子さんのいる親御さんなどを見つけて、相談してみましょう。

下記は、東京都で療育の相談ができそうな団体です。
  • NPO法人えじそんくらぶ  東京E-CHAP・東京EAST23など
  • 財団法人 明治安田ここの健康財団 子ども療育相談センター 〔豊島区〕
  • 全国療育相談センター 〔豊島区〕
  • NPO法人 パルレ 〔品川区〕
  • あか・しろ・きいろ 発達障害者(児)支援団体 〔大田区〕
  • I am OKの会 〔練馬区〕 
  • NPO法人 テクノシップ 〔港区〕
  • NPO法人 たまごの会 〔目黒区〕
  • 相談と教育支援室 <COESルーム> 〔板橋区〕
  • 発達相談室 クリップ 〔品川区〕
お子さんの自己肯定感を育むためにも、適切な療育や相談を行い、専門家とつながることで、自己と向き合い、自信を失わない環境を作ってあげましょう。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。