今後の日経平均株価はどうなる?
日経平均株価は12月8日、1万8030円の高値を付けました。終値では1万8000円を下回って終わりましたが、2007年以来7年半ぶりの高値水準まで株価は上昇しました。10月末に追加の金融緩和政策が発表されて以降、株式市場は上昇基調が続いてきました。株式市場が上昇することは嬉しいことですが、12月14日に総選挙を控えていることを考えると、今後の株式市場の行方が気になるところです。
現状を確認する
日経平均株価の月足チャートを見てみましょう。7年前の2007年につけた日経平均株価の高値は1万8300円です。丸印をつけました。生活実感としては景気の回復を実感している人が少ないかもしれませんが、株式市場が上昇した背景としては、追加の金融緩和政策と、為替市場で進む円安による企業業績改善への期待等が挙げられるでしょう。
今後を予測する
では、今後の動きについて考えてみましょう。「高値更新続く日経平均。今後の戦略と株価は?」の記事では、日経平均株価は1万8000円あたりまで上昇する可能性が高いと解説しました。12月8日に1万8030円の高値をつけましたので、目標は達成されたと言えます。今後についてですが、全値戻しという基本を考えると、日経平均株価は2007年につけた1万8300円前後(上の株価チャート参照)までは上昇する可能性があります。ですが、現在の株価水準で考えた場合、残り数百円という状況です。
現状、上昇トレンドが転換したという兆しはありませんので、さらに上昇する可能性もなくはないです。しかし、1万8030円まで上昇する過程で、ほとんど調整らしい調整を挟んでいないことを考えると、いつその調整が始まってもおかしくはない状況だと考えることができます。そして、急ピッチで上昇すればするほど、その調整は厳しいものになる可能性が高いと言えます。
株価が上昇すれば、「あの時買っておけばよかった」等と思いがちで、そう思えば思うほど株価は下がらないように感じるものです。また、株価が高くなればなるほど、自分の都合のいいように「もっと上がるかも」等と考えて、株を買いたくなるものです。
ですが、株式市場はすでに大幅に上昇してしまっていますから、いつ下落に転じるのか正直わかりません。高値圏で取引する場合には、できれば短期で利益を確定していくか、下落時に備えて買いを待つ等の戦略をとった方がよいのではないでしょうか。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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