節約の味方「鶏むね肉」が進化
鶏むね肉は節約の味方
かつては鶏むね肉と言えば、パサパサしていて節約のために我慢して食べるというイメージもあったのですが、近年はそれも変わってきています。
一つ目の理由として電子レンジで簡単に使えるスチーム調理器具の登場が大きな役割を果たしています。手間をかけることなく、美味しく鶏むね肉を調理できるようになったのです。
二つ目の理由はブログやSNSの普及により多くの家庭レシピの情報が出回るようになったため、レシピ研究も進化し雑誌などでも鶏むね肉のレシピ特集がくまれる機会も増えました。
このように美味しく鶏むね肉を食べる環境ができあがってきたのです。
また家庭だけでなく小売業や外食産業でも鶏むね肉を使うところが増えてきています。これはもちろんコストカットの意味もありますが、コストをおさえた上で十分に美味しさを保てるからです。
鶏むね肉の唐揚げ専門店や、昨年大ブームとなったセブンイレブンの「サラダチキン」も鶏むね肉を使っています。ガイドが以前に「セブンイレブンのサラダチキンの簡単・格安再現レシピ」でもご紹介しましたように、今や鶏むね肉を使ったサラダチキンは一般家庭でも多く楽しまれています。
それもこれも気軽にできるのは、鶏むね肉の手に入れやすい価格のおかげでしょう。
ソースの多様化が生み出す第三次唐揚げブーム
街なかに唐揚げ専門店が増えたり、デパートのお惣菜コーナーでは同じフロアーに唐揚げ専門店が複数入っているところさえも登場しています。お惣菜コーナーのひとつのショーケースの中に並んでいる唐揚げはそれぞれ見た目が既に違います。それは今の唐揚げは、ソースが決めてとなっているからです。
鶏肉に衣をつけて揚げたものを唐揚げというだけでなく、そこに様々なソースをからめて食べるのが人気。家庭の食卓でもお弁当でも唐揚げのソースをアレンジすることが注目されています。
こってりとした料理が好きな人はタルタルソースなどソース自体に重みがあるものが人気で、さっぱりした料理が好きな人にはレモンなど柑橘系のテイストの強いソースが人気。さらには唐揚げ専門店などで最近よくみかける怪味ソース(※)も唐揚げ人気とともに注目されています。
安価であり簡単に作ることができる鶏むね肉の唐揚げがソースのアレンジを楽しむことによって人気に拍車をかけているのです。
※中国四川省生まれの調味料で、辛味、甘味、酸味、塩味に加えて“しびれ”も加わった複雑な味わいの調味料