13:05~13:40 飛鳥寺
腹ごしらえもできたので、午後の散策を開始しましょう。お店の前の道を北のほうへ5分ほど走って飛鳥寺へ。途中、左手の田んぼの中には、飛鳥時代の宮殿の遺跡「伝・飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)跡」があります。雪の飛鳥寺
飛鳥寺は、推古天皇4(596)年に、豪族の蘇我氏によって創建された日本最初のお寺。
飛鳥大仏
本尊は、いわゆる「飛鳥大仏」と呼ばれる仏像で、正式名称は「銅造釈迦如来坐像」といいます。
推古天皇17(609)年に、鞍作止利(くらつくり の とり、生没年不詳)によって造られた我が国最古の仏像ですが、鎌倉時代の落雷による火災などで損傷し、後世の補修による部分が多くなっています。
”大仏”といっても高さ2.7mほどで、奈良大仏や鎌倉大仏のような巨大仏ではありません。
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■飛鳥寺
住所:明日香村飛鳥682
TEL:0744-54-2126
拝観時間:
4月~9月 → 9:00~17:30(拝観受付:17:15まで)
10月~3月 → 9:00~17:00(拝観受付:16:45まで)
拝観料:350円
参考URL → http://www.shin-saigoku.jp/temple/12_asukadera_01.html
13:50~14:30 甘樫丘展望台
飛鳥寺の西側を走る県道と飛鳥川の向こうに見える小高い丘が、『甘樫丘(あまがしのおか)』で、飛鳥時代には、この丘に蘇我氏の邸宅があったともいわれます。丘のふもとに駐輪場があるので自転車を停め、頂上の展望台まで登ってみましょう。標高わずか148mの丘ですが、頂上から東側を見ると、さきほどの飛鳥寺など飛鳥の里を一望することができます。
甘樫丘展望台から飛鳥の里を眺める
今でこそ、のどかな田園風景が広がっていますが、かつて、この地で血なまぐさい政争が繰り広げられたことや、日本という国の原型が、山に囲まれたこの小さな土地で育まれたことを思うと、なんだか感慨深いですね。
耳成山
北に目を転じると、大和三山のうち耳成山(みみなしやま)と天香久山(あまのかぐやま)、西には畝傍山(うねびやま)が見え、その奥には大阪との境に立つ葛城山や二上山まで見渡すことができます。