11月前半の株価の傾向は?

11月は、10月末に引き続き、3月決算企業の中間決算が本格化する月です。日本企業は、決算内容を保守的に見積もることが多く、決算発表後は決算内容に対する失望売りが出やすい傾向があります。11月の株式市場の傾向については、こちらに記載しましたので、ぜひ、ご覧下さい。

11月相場が決算内容を受けて失望売りが出やすいことから、決算発表が本格化している間は、「株価が下がりやすい=空売りのチャンス」ではないかと考えました。3月決算企業の中間決算発表は、例年11月15日あたりまでに一巡します。よって、11月初旬から中旬までは「空売り戦略」が有効ではないかと考えました。

では、このアイディアについて、さっそく検証してみましょう。はたして、11月前半には、どのような傾向があるのでしょうか。過去の株価データから統計的に検証してみました。


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検証対象:東証1部貸借銘柄
検証期間:1990年3月~2014年9月30日
1銘柄当たりの投資金額:20万円

エントリー条件(空売り条件)
・10月末の最終営業日の寄り付きで空売り

手仕舞い条件(買戻し条件)
・買い付けしてから、15日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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10月末に東証1部貸借銘柄を空売りし、15日経過後に買戻しした場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、11月前半は「空売りのチャンス」と言えます。

以上のルールで、過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。


■11月前半に空売り

システムトレードの達人

システムトレードの達人



勝率: 64.60 %
勝ち数: 19,605 回
負け数: 10,742 回
引き分け数: 812 回

平均損益(円): 3,657 円  平均損益(率): 1.83 %
平均利益(円): 12,204 円  平均利益(率): 6.10 %
平均損失(円): -11,667 円  平均損失(率): -5.83 %

合計損益(円): 113,942,810 円  合計損益(率): 56,973.52 %
合計利益(円): 239,268,991 円  合計利益(率): 119,639.17 %
合計損失(円): -125,326,181 円  合計損失(率): -62,665.66 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.909
平均保持日数: 13.88 日


検証結果を見てみると、勝率は64.6%、平均損益(率)は1.83%です。勝率が約65%と高く、平均損益も大きなプラスです。10月末に空売りするという単純な戦略にも関わらず、とても良好な成績です。以上の点から、11月前半は、「空売りのチャンス」と判断できるでしょう。また、空売りが有効であることから、裏返すと、買いから入るトレードはとても不利ということです。よって、11月に買いから入るトレードを行う場合は、慎重に銘柄を選択する必要があると言えるでしょう。


「空売り」という投資手法は、株価が下がることで利益となる手法です。買いから入るトレードだけを行っている方にとっては、とても抵抗感を感じる手法かもしれません。しかし、相場が軟調な局面では、買いから入るトレードはとても不利です。「空売り」を投資戦略の一つとして持っておくことで、下落基調の相場でも利益をあげることができるでしょう。また、資産の一部をヘッジ目的で「空売り」戦略に回すことで、不用意に損失を被るリスクを下げることができるでしょう。11月前半の投資戦略を考える上で、「空売り」戦略に注目してみてはいかがでしょうか。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。


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