1コインから毎日積立ができるソニー銀行
外貨預金で積立
ソニー銀行では、なんと1コイン(500円)から外貨への積立ができます。利用者の4割が1コインで積み立てているとの話です。
積立のサイクルは毎日、毎週、毎月から選べます。購入上限レートを設定しておき、大きく円安に動いたときは積立を休止する機能もあります。円普通預金から外貨普通預金への積立です。
スマートフォンサイトでも外貨積立の申し込みや残高確認ができます。ソニー銀行では、積立で貯まった外貨をさらに外貨定期預金や外貨MMFなど他の外貨商品に手数料無料で振り向けることができます。また外貨のまま使うこと(送金や外貨宅配)も可能です(送金や外貨宅配には手数料が必要)。
ソニー銀行「外貨預金の積立購入」
- 1回、500円以上1円単位
- 毎日、毎週、毎月から積立てサイクルを設定
- 円普通預金から外貨普通預金へ
- 米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、ブラジルレアル、人民元など12通貨
3000円から毎月外貨定期預金に積立てられる楽天銀行
一方、楽天銀行では、円普通預金から外貨定期預金への積立ができます。外貨定期預金の預入期間は、1カ月、3カ月、1年などから選択します。定期預金の満期がきたら同一通貨の外貨普通預金に払い戻されます。自動継続を選択しておけば、満期後は同一期間の外貨定期預金が再度、自動的に作成されます。楽天銀行「外貨定期預金の積立購入」
- 1回、3000円以上1円単位
- 毎月の積立
- 円普通預金から外貨定期預金へ
- 米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、人民元など8通貨
外貨預金の注意点は?
一度申込めば手軽に外貨で積み立てることができますが、次の点には注意が必要です。為替変動によっては元本割れのリスク
外貨預金には円預金と同様に利子がつきます。この利子に加えて、預入後に為替レートがどう動くかにより、解約時の収益が違ってきます。預入時(円から外貨へ)よりも解約時(外貨を円に戻す)に円安になっていれば為替差益が得られます。逆に円高になると為替差損が出て元本割れするケースもあります。「円高で預けて円安で戻す」のが外貨預金の鉄則ですが、為替レートの予測はなかなか難しいので、積立により自動的に買い付けることでリスクを分散しようというわけです。短期で収益を狙うというよりも、手持ちの資産を一部外貨に振り替える方法として外貨預金の積立を利用することもできます。
為替手数料を必ず確認
外貨預金では、円から外貨に替えるときの為替レートに為替手数料が含まれています。外貨を円に戻すときも同じです。そのため、為替レートに変動がなくても為替手数料の分、元本が目減りします。為替手数料はもちろん安いに越したことはありません。
今回の記事で紹介した2行は、都市銀行(1米ドルあたり1円が一般的)に比べると安くなっています。
- ソニー銀行:1米ドル当たり15銭
- 楽天銀行:1米ドル当たり25銭
外貨預金の利子も課税の対象
外貨預金も利子からは円預金と同様に20.315%の税金(所得税、住民税、特別復興所得税)が引かれます。
手持ちの金融資産の中で外貨建ての商品をどう位置付けるかもあわせて検討したいものです。
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