半歩先読み
まいど、相場の福の神こと藤本です。相場を半歩先読みするためには、まず必要なのは今後何が起こる予定なのか、スケジュールを把握することです。今回は2014年11月のスケジュールを福の神流に解説いたしましょう。初旬・中旬・下旬の3つに分けて、ご紹介。重要度の★は、藤本の独断で最高三ツ星の評価をしています。11月のチェックポイント
11月は、日経平均株価の月足ベースでの勝率(月足陽線=勝ち)が過去25年間で15勝10敗(勝率60.0%)と勝率トップの12月(16勝9敗)の次に強い月です。ヘッジファンドの決算が11月末であることが多く、指数は乱高下しやすい月です。JASDAQ指数は9勝16敗(勝率36.0%)と大幅に負け越しています。新規公開銘柄が、11月・12月と激増する季節でもあり、既存の中・小型株は反対売買の可能性があり、上値が重い可能性があります。12月にも予定されている2015年10月からの消費税の引き上げ論議が煮詰まってくる時期です。増税強行+経済対策、増税強行のみ、増税延期などのいずれのシナリオになるのかによって、株式市場に大きな影響がありそうです。
初旬
何といっても、注目ポイントは、量的金融緩和第三弾(QE3)の終了後、初めての7日(金)にある米雇用統計です。その前哨戦である、ISM製造業・非製造業景況指数、ADP雇用者数なども含めて、世界最大の経済大国の次の一手に注目です。また相場格言で「二日新甫は荒れる」と言いますが、月初が3連休スタートなので、4日からスタートします。NY市場動向次第ですが、10月末終値から大きく窓を開けて始まる可能性があります。
1日(土) ★ 中国 製造業PMI(10月)
2日(日) ★ ―― ウクライナ東部で首長・議会選挙
3日(月) ★ 日本 休場(文化の日)
★ 米国 ISM製造業景況指数
4日(火) ★★★米国 中間選挙投票日
★★ 欧州 ユーロ圏の銀行への単一監督メカニズム(SSM)が指導
★★ 欧州 ECBにユーロ圏大手銀行の直接監督権限付与
5日(水) ★ 米国 ADP全国雇用者数(10月)・ISM非製造業景況指数(10月)
6日(木) ★★ 欧州 ECB(欧州中央銀行)理事会・ECB金融政策発表
★ 英国 BOE金融政策発表
7日(金) ★ 欧州 独経常収支・鉱工業生産・貿易収支(9月)
★★★ 米国 雇用統計(10月)
8日(土)
9日(日) ★ 欧州 カタルーニャ州でスペインからの独立の是非を問う住民投票
10日(月) ★ アジア APEC首脳会談(~11日、中国・北京)
中旬
中旬の注目ポイントは、日銀の金融政策決定会合です。更なる追加緩和の可能性は現時点では低そうです。しかし、消費税増税決定のショックの緩和策として浮上する可能性がありそうです。11日(火) ★ 日本 経常収支・貿易収支(9月)
★ 米国 休場(ベテランズデー)
12日(水) ★ 欧州 鉱工業生産(ユーロ圏 9月 季節調整済)
13日(木) ★ 世界 G20財務相会議(~15日、オーストラリア)
★ 日本 機械受注(9月)
14日(金) ★ 米国 小売売上高(10月)
★ 米国 ミシガン大消費者信頼感指数(11月 速報値)
15日(土) ★ 世界 G20首脳会合(~15日、オーストラリア)
16日(日) ★ 沖縄 沖縄県知事選投開票
17日(月) ★ 日本 GDP統計発表(第3四半期・一次速報)
★ 米国 鉱工業生産(10月)
18日(火) ★★★ 日本 日銀金融政策決定会合(~19日)
19日(水) ★★★ 日本 日銀金融政策決定会合発表
20日(木) ★ 欧州 サービス業・製造業PMI(ドイツ 11月)
下旬
28日(金)の全国消費者物価指数、鉱工業生産、失業率の発表に要注目です。21日(金)
22日(土)
23日(日)
24日(月) ★ 日本 休場(勤労感謝の日 振替休日)
★ 欧州 IFO景況指数(ドイツ)
25日(火) ★ 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨
★ 米国 消費者信頼感指数
26日(水) ★ 米国 耐久財受注(10月)
★ 米国 ミシガン大消費者信頼感指数(11月 確報値)
27日(木) ★ 米国 休場(感謝祭)
28日(金) ★★ 日本 全国消費者物価指数(10月)
★ 日本 失業率(10月)
★ 日本 鉱工業生産(10月 速報)
★ 米国 新規失業保険申請件数
29日(土) ★ 台湾 統一地方選挙
30日(日) ★ 日本 臨時国会閉会
★ 欧州 欧州理事会ファンロンバイ常任議長任期終了
最後に
11月に予定されているスケジュールをキチンとチェックして、半歩先読みを行ってください!!*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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