預ける意味をしっかり持つ
リフレッシュ目的に子どもを預けることに、申し訳ないという気持ちを持つ方もいます。しかし、しっかりとした事前準備の上に信頼できる預け先を開拓していくことは、地域で子育てを手伝ってくれる味方が増えることにもなります。核家族世帯も増えていますし、転勤で地域のネットワークを繰り返し築いていかなければならない家庭もあります。自分の子育ての負担感や疲労度は周りと比べられるものでも、他人が量れるものでもありません。常にいっぱいいっぱいの気持ちを感じながら「自分で何もかも頑張らなきゃ」と無理をするより、月1回子どもを預けて自分のために使う時間を確保し、また笑顔とエネルギーをもってお子さんに向かうことができれば、それは親子双方、家族全体にとってプラスなことです。例えば「自分の気持ちのメリハリのためにたまに一時保育を利用する」と決めたらその方針に自信を持ち、必要以上に子どもに申し訳ないと思わないようにしましょう。心配そうに、申し訳なさそうに預ける親の気持ちは、子どもの不安に直結します。
また、産後1~2年というのは体調を崩しやすくなる人も少なくなく、普段元気な母親が突然ダウンすることも。そんな時にも備えて、「預ける」という経験をしておくこと、地域にどんな緊急時の預け先があるか調べておくことは有意義です。もちろん、そんな非常事態には夫が仕事を休んで対応できることが一番ですが、そうできないケースも多々あります。また、「周りの手を借りながら乗り切ろう」と考えた方が、育児の分担がスムーズにいくでしょう。
預けられるお子さんへのフォローを
0歳の時よりも、自我が急速に育ち、しかしまだ十分におしゃべりができない1歳代の方が、登園時や別れ際に大泣きされることも多いかもしれません。もし可能であれば、数ヵ月に1度の利用よりも、月に1度でも定期的に利用することができれば、時間はかかっても先生や同年代の子と遊べる場として慣れていくことができます。預ける前日から「明日は保育園に行く日だよ」と伝えてあげましょう。その時に「先生やお友だちと遊べるね。楽しいね」ということも伝えてあげてください。2歳前後になって少しずつ言葉のやり取りが成長していく過程で、「ほいくえん」「せんせい」「おともだち」などの言葉を発することができるようになると、子どもにとっても園やそこで関わる人、ベビーシッターなどの存在が、グンと身近に感じられるようになり、少しずつ自分の感情も整理できるようになっていきます。おしゃべりができるようになってくると、「おさんぽ、いった」「おやつ、たべた」など、お子さんから片言の報告が聞けるのも楽しみですよ。帰宅後もたくさんの思いを引き出してあげられるといいですね。一時保育で得られることを子育てに生かそう
預け先での新しい体験も