毎月の食費の平均額は8万198円
総務省が毎年発表している「家計調査」では、何にいくら使ったのか?という平均額を知ることができます。それによると二人以上の世帯のうち勤労者世帯の毎月の食費の平均額は、8万198円で、外食、菓子類などが減少となった一方、肉類、酒類などが増加となっています(出典:総務省2020年「家計調査」よりFP二宮作成)。 家族構成によって多い少ないと意見は分かれると思いますが、ひとつの参考にするとよいでしょう。2020年は新型コロナウイルスの影響でステイホームが増えたことにより、2019年と比較すると、外食費が月平均で約3000円減り、酒類が約500円増えています。「外食」と「お惣菜」で約3割
この数年、食品の値上げが続いていることや新型コロナウイルスの影響もあり、外食の割合が少しずつ減っていますが、それに対し、お惣菜などの調理食品の割合が少しずつ増えています。また、働く女性が増えてきた影響もあるかもしれません。外食と調理食品を足すと、食費全体の27%、つまり約3割を占めます。この部分から見直す必要がありそうですね。今回の統計は日本全体のものですが、実際の支出割合は家庭によってさまざまです。まずは家計簿をもとに、我が家の食費の内訳を知る必要があります。食費の項目を「食材」「お惣菜」「外食」「嗜好品」と細かく分けてみるとよいでしょう。
野菜の価格高騰は毎年起こると心得る
ここ数年、台風や長雨等の影響もあり、野菜の価格高騰が家計を圧迫しています。野菜の価格高騰が起きても、家計に影響がないように対応できる主婦力をアップさせておきましょう。価格の安定している野菜を使いこなすこともポイントです。■価格の安定している野菜類の例
もやし、かいわれ、きのこ、カット野菜、冷凍野菜、野菜ジュース、宅配野菜
食費を節約する時に大切なポイントは「使い切る」こと
日本国内の食料廃棄量のうち、家庭からの廃棄量は3割といわれています。この廃棄量を減らすだけでも食費はぐんと減りますね。これまで捨てていた野菜の皮をきんぴらにするなど、食材を「使い切る」ことで食卓のおかずが一品増えれば満足度も高まります。他にも調味料も使い切れず、冷蔵庫で眠っていることがあります。基本的な調味料がそろっていればたいていの味付けは可能なので、安易にあわせ調味料を買うのではなくて、自宅にある調味料で作れるように料理の腕を上げたいですね。
今後も、インフレや原油高、原材料高、仕入れ価格高騰で食品の値上げというのは続く可能性が高いと思われます。あらためて、食費の無駄はないか?これまでのお金の使い方でよかったのかと見直し、さらに料理の腕を上げることこそ、食費の節約になるのではと思っています。
【関連記事をチェック!】 【関連動画をチェック!】