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2014・15年冬のNTTドコモ新機種・サービスの特徴(3ページ目)

NTTドコモは9月30日に、2014年冬~2015年春の商戦に向けた新製品・サービスの発表会を実施しました。ウェアラブルやエージェントサービスの充実をはかるなど、スマートフォンの周辺事業に力を入れ、生活のサポートに注力するNTTドコモの新しい製品とサービスを確認してみましょう。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

VoLTEやハイレゾに対応した新機種

今回発表されたNTTドコモの2014年冬・春モデルは、スマートフォン7機種、フィーチャーフォン(らくらくホン・キッズケータイシリーズ含む)4機種、タブレット、Wi-Fiルーターがそれぞれ2機種ずつとなっています。前ページで紹介した「ドコッチ」を含めると、計16機種が新モデルとなるようです。

スマートフォン新機種に共通している要素の1つは、全機種VoLTEに対応したということ。音声通話だけでなく、呼び出し音を好みの音楽などに変更できる「メロディコール」も高音質になるようです。また高音質という点でいうと、全機種スマートフォン単体で、ハイレゾ音源の再生に対応したというのも、大きな特徴といえるでしょう。

NTTドコモ2014冬春

スマートフォン全機種がハイレゾ音源の再生に対応したのも、今回の新モデルの大きなポイントとなる


これらに加えて、先にも触れたdocomo LIVE UXのクラウド対応や、LTEとWi-Fiの同時通信などに対応したことなどが、新機種の共通要素となっています。では、それぞれの新機種について簡単に説明していきましょう。

Xperia Z3 SO-01G
ソニーモバイルコミュニケーションズの新フラッグシップモデル「Xperia Z3」のNTTドコモ版です。最近のXperiaシリーズに共通した“オムニバランスデザイン”を採用しながらも、メタル素材だけでなく角の部分に樹脂を取り入れることで、傷がつきにくくなっています。

Xperiaシリーズの大きな特徴となっている約2070万画素のカメラは、新たにISO12800という高感度撮影に対応し、かなり暗い場所でも被写体の撮影が可能になりました。また手ブレ補正機能も強化され、走ったりしながら撮影してもぶれが起きにくい「インテリジェントアクティブモード」を取り入れています。10月下旬の発売予定です。

NTTドコモ2014冬春

Xperiaシリーズの最新フラッグシップ「Xperia Z3」

NTTドコモ2014冬春

デザイン面で大きな変化はないが、カラーは4色となり、色の傾向も変化している


Xperia Z3 Compact SO-02G

「Xperia Z3」と同等の性能をコンパクトなサイズにしたモデル。実質的な前機種となる「Xperia A2」と比べ、ディスプレイサイズが4.3インチから4.6インチへと大型化しており、より映像などを楽しみやすくなったといえるでしょう。

Xperia Z3と比べ、スペック的にはNOTTVやフルセグに非対応(ワンセグには対応)なほか、メモリやストレージ容量が抑えられているなどの違いはありますが、カメラやハイレゾ対応などの主要機能は同等です。また、Xperia Z3がauやソフトバンクモバイルからも発売されるのに対し、このモデルは引き続きNTTドコモの独占提供というのも、大きなポイントとなるでしょう。発売は11月中旬を予定しています。

NTTドコモ2014冬春

「Xperia Z3 Compact」。スマートフォン新機種では唯一のコンパクトモデルでもある

NTTドコモ2014冬春

背面はXperia Aに引き続きビビッドなカラーを採用し、Xperia Z3と差別化を図っている


GALAXY Note Edge SC-01G

大画面とペン操作が特長の「GALAXY Note」シリーズの最新モデルですが、新たに、曲面状となった側面部分に独自のメニューなどを表示する“エッジスクリーン”が用意されているのが大きな特徴。エッジスクリーンからアプリを起動したり、定規やストップウォッチなどとして活用したりと、さまざまな使い方ができるようになっています。

他にもSペンを使った「クリップボード」機能の強化や、マイクを3つ搭載することでの通話品質の向上、さらにインカメラを370万画素に強化し、パノラマ撮影にも対応するなど、“自分撮り”に関する機能も強化されています。発売は10月下旬の予定です。

NTTドコモ2014冬春

GALAXY Noteシリーズの最新モデル「GALAXY Note Edge」。大画面とSペン以外に、曲面ディスプレイを活かした操作を取り入れているのが特長

NTTドコモ2014冬春

側面から見たところ。曲面部分のエッジスクリーンで操作の幅を広げられる


GALAXY S5 ACTIVE SC-02G

サムスン電子の夏モデルのフラッグシップ「GALAXY S5」をベースに、防水・防塵機能を強化し、さらに耐衝撃性能などを備えたタフネススマートフォンです。米国国防総省が定めた「MILスペック」に準拠しており、アウトドアの過酷な環境下でも利用できる仕組みを備えています。

タフネススマートフォンというとスペック面がいまいちというイメージもありますが、高性能なGALAXY S5をベースとしているので、使い勝手も満足できる内容となっています。10月4日より発売されています。

NTTドコモ2014冬春

ハイエンドモデルの性能をそのままタフネスにした「GALAXY S5 ACTIVE」

NTTドコモ2014冬春

米国国防総省のMILスペックに準拠していることを意識してか、迷彩柄のデザインも用意


AQUOS ZETA SH-01G

3辺狭額縁を実現する「EDGEST」デザインを採用した、AQUOSシリーズの最新モデル。新たに「GR」シリーズのデジタルカメラを手掛けるリコーの認証プログラムを獲得するなど、カメラ性能にこだわったモデルとなっています。

また、時間や場所に応じてさまざまな情報を提供したり、話しかけたりしてくれる「エモパー」を搭載しているのも、大きなポイントといえます。エモパー自体はiコンシェルやGoogle Nowなどに近い機能なのですが、より緩く、楽しい会話をしてくれるのが特長となっているようです。発売は11月中旬を予定しています。

NTTドコモ2014冬春

スマートフォンが話しかけてくる「エモパー」を搭載した「AQUOS ZETA」。狭額縁デザインが目をひく

NTTドコモ2014冬春

スクエアなデザインの背面。カメラ機能にも力が入っている


ARROWS NX F-02G

5.2インチWQHDディスプレイを搭載した、ARROWSシリーズの最新モデル。直射日光でも見やすくするスーパークリアモードを搭載するなど、ディスプレイに注力したモデルとなっています。

夏モデルの「ARROWS NX F-05F」から搭載されている「Super ATOK ULTIAS」を搭載し、日本語変換のしやすさも継承されています。一方デザインは、従来の丸みを帯びたものから、角を強調するデザインへと変化しているようです。発売は10月下旬を予定しています。

NTTドコモ2014冬春

「ARROWS NX」は、角を強調したデザインに大きく変化

NTTドコモ2014冬春

背面には指紋認証センサーがしっかり搭載されている


Disney Mobile on docomo SH-02G

「Disney Mobile on docomo」の最新モデル。今年ヒットした「アナと雪の女王」に関連したコンテンツが多く取り揃えられており、抽選で1万名に映画本編を無料配信するキャンペーンなども提供されています。

またイヤホン端子に同梱の光るピアスを挿入すると、ミッキーやミニー、さらにアナと雪の女王のキャラクターのアニメーションが再生されるギミックも用意されています。従来のように1つ前のモデルをベースとするのではなく、最新の「AQUOS ZETA SH-01G」をベースとし、左右にイルミネーションを追加するなど、性能面でも満足できる内容といえるでしょう。11月中旬の発売を予定しています。

NTTドコモ2014冬春

「Disney Mobile on docomo」の新モデルは“アナ雪”のコンテンツが満載

NTTドコモ2014冬春

付属のスマホピアスを挿入すると、さまざまなアニメーションが再生される演出も


次は、スマートフォン以外の新機種を紹介します。


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