生活をサポートする“ウェアラブル”に力を入れる

9月30日、NTTドコモは2014~2015年の冬春商戦に向けた新製品・サービス発表会を実施しました。今回の新戦略では、スマートフォンよりも、その周辺に関する取り組みに注力し、生活をサポートする取り組みに力を入れることを見て取ることができます。

NTTドコモ2014冬春

生活をサポートすることを重視したNTTドコモの冬戦略。そのことを意識してか、加藤社長が傘下の「らでぃっしゅぼーや」の新製品を紹介する場面も


そうした新サービスの1つが、「Runtastic for docomo」です。これは、スマートフォン向けトレーニング支援アプリ「Runtastic」の6つの有料アプリを、月額350円で使い放題にできるサービスなのですが、注目を集める大きな理由は「hitoe」にあります。

hitoeとは、NTTと東レが開発した新しい素材で、布状の素材ながら、身体につけることで正確な心拍数や心電図が測定できるというもの。このhitoeを採用したゴールドウィンのインナーウェア「C3fit IN-pulse」を着て、専用のBluetoothトランスミッターを装着すると、Runtastic for docomoで心拍数などを自動的に記録できるようになるのです。ウェアとトランスミッターがそれぞれ1万円程度することから、誰でも気軽に利用できるとは言えませんが、将来性が注目される取り組みといえます。

NTTドコモ2014冬春

トレーニングに役立つ6つのアプリを使い放題にする「Runtastic for docomo」

NTTドコモ2014冬春

「hitoe」素材を用いたインナーウェアと連携できるのが大きな特徴


同じく、ウェアラブルに関する取り組みで注目されるのが「ドコッチ」です。これは、通信機能を搭載した子供向けの時計型デバイス。子供がドコッチを装着すると、その中に搭載されている位置や温度、気圧などのセンサーを用いて、子供が現在どのような場所にいて、どのような状況にあるかを、親がいつでもチェックできるというものです。他にも10m程度の近距離通信ができるBluetoothの特性を活かして、親のスマートフォンと一定距離以上離れたことを検知できるなど、迷子防止に役立つ機能が備わっています。

ちなみに端末側、つまり子供側が利用できるのは、時計と定形文のSMSによるやり取りに限られ、インターネットだけでなく通話もできないなど機能は大幅に制限されています。それゆえ、キッズケータイを持つ年齢より下の子供が利用することを想定したデバイスと位置付けられているようです。ちなみに料金プランはFOMAの音声プランを契約する形となり、発売は2015年3月を予定しています。

NTTドコモ2014冬春

子供向けウェアラブルデバイス「ドコッチ」。子供が身に着けることで、親が子供の現在の状況をチェックできる

NTTドコモ2014冬春

実際に子供が身に着けたところ。子供に負担にならない重量・サイズ感にしているとのこと


サービス面でもう1つ、注目されるのが「iコンシェル」の機能拡張です。iコンシェルは、時間や場所に応じて必要な情報を提供するインテリジェントサービスですが、新たに位置情報やコンテンツの利用履歴などからユーザー情報を取得することで、ユーザーの属性を学習し、より適切な時間に、よりその人に合った情報を提供するようになりました。

NTTドコモ2014冬春

利用コンテンツの動向に合わせて適切な情報を提供するよう、「iコンシェル」も進化


音声によってさまざまな操作ができる「しゃべってコンシェル」も、キャラクターとの連続した雑談ができるようになるなど、より楽しく利用できる機能が用意されました。また「はなして翻訳」も4000以上のフレーズを会話集として収録するなど、機能拡張がなされています。iコンシェル、しゃべってコンシェル、はなして翻訳共に、新機能は12月より提供される予定です。

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「しゃべってコンシェル」も複数回の対話に対応し、より自然な会話が楽しめるようになった


次は、新しいネットワーク施策などについて説明します。