下り最大225Mbpsの高速通信を実現
それ以外の取り組みとして、NTTドコモのホーム画面「docomo LIVE UX」がクラウドに対応したことで、機種変更して新しい機種に乗り換えた場合、アイコンなどのレイアウトを復元してくれるようになりました。機種変更時に使いやすいようアイコンなどを整理する手間が省けるようになり、より使いやすくなったといえるでしょう。またスマートフォン向け放送サービス「NOTTV」に関しても、2015年4月から新たに「アニマックス」「AXN」など6つの有料チャンネルが追加されることから、235円追加することでこれらのチャンネルを視聴できる「NOTTVパック」が提供されます。既存のプランと合わせて月額635円支払うことにより、有料・無料合わせて10のチャンネルが視聴できるようになります。
サービス以外で注目されるのは、ネットワークに関する施策です。NTTドコモは今年度末に新しい通信方式の「LTE-Advanced」を導入し、下り最大225Mbpsの通信速度を実現するとしています。LTE-Advancecdのキャリアアグリゲーションを用いたサービスは既に他社も展開していますが、通信速度が下り最大150Mbpsであることから、NTTドコモは同じ技術で、より高速な通信速度を実現するようです。ただしサービス開始当初、利用できるのは新たに発売されるWi-Fiルーター2機種のみで、スマートフォンへの搭載は先になる点には注意が必要です。
ただしスマートフォン向けの高速化施策として、LTEとWi-Fiの同時接続による高速化の仕組みが、いくつかの機種に用意されました。これは、Wi-FiとLTEのネットワークで同時に通信することで通信速度を向上させる、もしくは、どちらかの電波が弱いエリアであっても、安定した通信が実現できるもの。前者に対応するのはスマートフォン5機種とタブレット2機種、後者はスマートフォン2機種、タブレット1機種となります。
ちなみに今回の発表会では、NTTドコモが販売する端末に加え、パイオニアから2014年度内に発売される、ミラー型テレマティクス端末の発表もなされていたので、こちらも紹介しておきましょう。これは、車のバックミラーに音声でナビゲーションを操作したり、天気などの情報を取得したりする、対話型のドライブエージェントを搭載したもの。
この機種はLTEに対応しており、従来の3G対応カーナビなどと比べ使い勝手の大幅な向上が期待されます。料金はNTTドコモの組み込み機器向け料金プラン「デバイスプラス300」の対象となるようで、「カケホーダイ&パケあえる」を契約していれば、自身のパケット通信量をこの端末と共有して利用可能となるようです。
次は、NTTドコモの新機種について説明します。