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「電車の有人走行」にチャレンジする乾電池エボルタ

2014年で7回目となるパナソニックの「エボルタチャレンジ」。今年は秋田県の廃線である旧小坂鉄道の線路を使用し、「単1形乾電池で電車の有人走行」に挑戦する。それに先立ち10月14日にプレス向け内覧会が開催されたため、実際に走るチャレンジ車両を紹介していこう。

執筆者:All About 編集部

2014年で7回目となるパナソニックの「エボルタチャレンジ」。今年は秋田県の廃線である旧小坂鉄道の線路を使用し、「単1形乾電池で電車の有人走行」に挑戦する。それに先立ち10月14日にプレス向け内覧会が開催された。

乾電池をエネルギーに様々な長もち実証に挑戦している「エボルタ」くん

乾電池をエネルギーに様々な長もち実証に挑戦している「エボルタ」くん。今回は「エボルタ電池鉄道」の社長として活躍する

 

これまでのチャレンジ内容は

2008年にパナソニックより発売された乾電池「エボルタ」は、国際基準規格に準拠した放電試験の結果が「世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池」としてギネス世界記録に認定されている。発売以降、その高い性能を実証すべく、毎年さまざまなチャレンジを行ってきた。
 

2008年~2012年までは、エボルタ乾電池・充電池を使用したロボットの厳しい環境での駆動にチャレンジし、2013年にはプラレール®にてギネス記録を打ち立てている。そして2014年の「単1形乾電池で電車の有人走行」は、エボルタチャレンジ史上初の“人を載せた”挑戦となる。

車両はなんと総重量1トン

今回のチャレンジの概要は、単1形エボルタ乾電池99本を動力源に、総重量約1トンの車両を約8.5km 走らせるというものだ。

定員約10名が乗れる、しっかりとした作りの車両

定員約10名が乗れる、しっかりとした作りの車両


車両は鉄、鋼、特殊強化ダンボールなどを用いて特別に製作され、最高速度は時速約12km、総重量は約1トン(定員約10名を含む)となっており、見た目にもしっかりとした電車の形をしている。角の丸みや内装など、細かいところにもこだわっており、現在のデザインに至るまでには様々な試行錯誤があったそうだ。

車台・ボディの製作から仕上げまで、物凄い熱量を感じる

車台・ボディの製作から仕上げまで、こだわりをもって完成させていた


チャレンジの会場は廃線のレール

また、今回電車を動かすための会場として選ばれたのが、2009年に全線廃止となった旧小坂鉄道。秋田県大館市と小坂町を結ぶ鉄道路線だが、地域で活用されていた部分以外はあまり手入れがされておらず、今回のチャレンジのためだけに整備を行っているという。

今回のチャレンジのために、地域住民も一緒になってレールの整備を行っているという

今回のチャレンジのために、地域住民も一緒になってレールの整備を行っている


走行予定のルートは山道や森のトンネル、カーブがある中、総走行距離は渋谷駅~池袋駅間とほぼ同じ約8.5km となっており、その動力源として乾電池が使われるというのは驚きだ。


チャレンジの日程は2014年11月2日(日)で、雨天の場合11月3日(月)に順延。正午ごろに出発セレモニーが行われ、新幹線の開通のようにテープカットも行われる。ニコニコ動画での生放送も予定しており、チャレンジ後は公式サイトでのレポートも更新される。年を経るごとに大きくなる、夢が詰まったチャレンジを要チェックしておこう。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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