写真撮影/風景・夜景を撮る

規制緩和で飛行機からのシャッターチャンスが拡大(2ページ目)

飛行機内からはこれまで離陸や着陸の時間帯はデジタルカメラは使えませんでした。それが使用できるようになり大きく写真撮影のチャンスも拡大。次に飛行機に乗るときは空撮にチャレンジしてみませんか?

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

夜景撮影では窓の反射が大敵

機内撮影

夜間は機内の窓には照明などが反射して映り込む。この映り込みを防いで夜景は撮りたい。


機内撮影

機内からの夜景撮影でのライトアップされた大阪城。


日中の撮影は特に問題ないのですが、暗くなってからの夜景を機内の窓から撮ろうとすると少し難題が降りかかります。

それは窓にできる反射の映り込み。機内の照明や自分の姿などが窓に反射してしまい、そのまま撮影すると反射の映り込みが入った写真になります。

この反射を取り除くには、背景を濃い色の布や洋服などで覆い明りを遮断するか、レンズを出来るだけ窓の表面に近づけるかといった対処方法があります。

前者は機内の狭い空間ではなかなか難しいかもしれません。そうなると後者のレンズを窓に出来るだけ近づけて撮るという方法が現実的。レンズ面を窓に近づけるとその分背景の光が映り込むスペースが減ることで反射を減らせます。

ただ、レンズ枠を窓に押し当てるとプラスチックの窓の表面を傷つけてしまう可能性があるので注意は必要です。

そして夜景撮影では、シャッタースピードが遅くなりますので撮影設定も変更します。シャッタースピードを上げる方法として、ISO感度を高感度にする、シャッタースピード優先モードに設定して1/125またはそれ以上に速い速度に設定するなどがあります。

遅いシャッタースピードでは、飛んでいる機内からの撮影では風景がプレて写る、いわば被写体プレを起こすことがあります。

ちなみにフラッシュを発光しても夜景は撮れません。フラッシュは発行禁止モードに設定しておきます。

■機内からの夜景撮影の動画

マナーも守り空撮を楽しもう

規制は緩和はされましたが、周囲の乗客のことを考えずに撮影をするのはやはりマナー違反だと言えるでしょう。多くの方が同じように誤った行動をすると、機内からの撮影について新たに規制がかかるかもしれません。

せっかくデジタルカメラを使えるようになったのですから、周りのひとにも配慮をした撮影を楽しみたいですね。


 

 

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