京都のプチ旅 絶品お弁当を買って北エリア散策(2ページ目)

並ぶ覚悟で買う「グリルはせがわ」のお弁当

じっくり散策をする前に、まずは腹ごしらえといきましょう。お店に入るのもいいけれど、お天気が良かったらお弁当をテイクアウトして賀茂川沿いで食べるなんていうのはいかがでしょうか？　お弁当といってもそんじょそこらのものではなく、50余年の歴史を持つ「グリルはせがわ」のお弁当と聞けば気分も上がります。洋食の老舗として京都人に愛される「グリルはせがわ」は、親子三代で通う人も珍しくなく、イートインはもちろんテイクアウトのお弁当が大人気。
週末にもなるとお弁当待ちの列ができるほどで、遠方からわざわざ買いに来る人もいるのだそう。それもそのはず。お弁当は店内同様、注文を受けてから作ります。定番のハンバーグは作り置きしないので、肉汁が逃げることなく、とってもジューシー。フライものもカリッと揚がっていて、たくさん食べても胸焼けしません。
食べたことのあるお弁当をいくつか紹介しましょう。ハンバーグ（目玉焼きのせ）と鶏のから揚げ弁当はボリューム満点。目玉焼きは半熟ではなく、しっかり熱が通ったものですが、これがハンバーグと一緒に食べると卵の甘味が加わって、実にマイルドな味わいに。ニンニクがきいたから揚げは、噛んだ瞬間、ジュワッと肉汁があふれます。ご飯もいいけれど、ビールが欲しくなる一品です。
お次はハンバーグとミンチカツ弁当。きめの細かいパン粉をまとったミンチカツは、玉ねぎの甘味が肉の旨味とあいまって、たまらないおいしさ。ミンチ自体を細かくしすぎないので、肉感がしっかり味わえます。こちらの二つはケチャップをまぶしたスパゲッティが添えられているのですが、地味ながらも主役に負けないくらい良い仕事をしています。
カキが出始めると食べたくなるのがカキフライ弁当。写真から見てもわかるよう大粒のカキフライは圧倒的な迫力。磯の香りを含んだ汁を内側に閉じ込め、それは噛んだ瞬間口いっぱいに広がってゆきます。寒い時期ならではの至福の味。食べなきゃ損です。
いずれのおかずも単品で購入することもできます。お客様が家にいらっしゃる時は単品でフライを買って、お酒のおともにするのですが、いずれもゲストに好評です。

■グリルはせがわ
京都府京都市北区小山下内河原町68
075-491-8835
営業時間：11:15～21:15
月曜定休
お弁当を食べる場所は「グリルはせがわ」前の賀茂川沿いで。四季折々に桜や紅葉が楽しめます。川の流れを見ながら食べるお弁当は格別。地元気分が最高のエッセンスになってくれます。

お腹が膨れたら賀茂川沿いを自転車で散策。体力に自信があれば、上賀茂神社のほうまで足を伸ばしてみましょう。昨今は川沿いのカフェも増えてきているので、疲れた小休止するのも一興。自転車の旅はどこまでも自由です。