日経平均株価が1万6000円割れ、どうなる?
1万6000円台にあった日経平均株価が急落しました。本日10月3日には下げ止まり、1万5700円台を回復して取引を終えましたが、9月末には1万6000円台だっただけに、体感的にはずいぶんと値下がりした感じがあるかもしれません。「日経平均1万6000円超!まだまだ上がるの?」の記事では、先高観はありますが、目先は調整する可能性もあるかもしれないとは書きました。結果論ですが、短期的には確かに上昇しましたが、少し厳しめの調整が訪れたことで安い場面が到来したとも考えられますね。
しかし、この調整がどの程度続くのか、そして、本当に調整で済むのかは、現状誰にもわかりません。そこで、日経平均株価の今後の行方を勝手に考えてみました。
現状を把握する
まずは、日経平均株価の株価チャートを見てみましょう。日経平均株価が9月25日に1万6374円の高値をつけた後大きく値下がりし、1万6000円を割り込んでしまったことがわかります。
現在だけを見ると、日経平均株価はいまだ上昇トレンドにあります。ですが、上昇トレンドが本物なのか、それとも「だまし(上がると見せかけて下がる時に現れるチャートパターン)」なのかはわかりません。
今後はどうなる?
では、株価チャートをボリンジャーバンドに変更してみましょう。ボリンジャーバンドとは、ミッドバンドと呼ばれる移動平均線を中心に、上下にプラス・マイナス1σ、プラス・マイナス2σの、計5本の線(バンドと言います)で表示される株価チャートです。一般的に、株価はプラス2σにぶつかれば下がり、マイナス2σにぶつかれば上がるとされています。そして、中心のミッドバンドよりもプラスが買われすぎ、マイナスが売られすぎとされています。株価は現在、マイナス1σにあることがわかりますので、一般的には売られすぎの状態にあることがわかります。
5本のバンドは、いつも同じ幅で表示されるわけではなく、バンドが広くなったり、狭くなったりします。バンドが広がった場合には新しいトレンドが発生したと考えられ、バンドが一定の幅で水平な時期はボックス相場とみなすことができます。
形が変化するためには、相場にエネルギーが必要になります。ですから、考えられる今後の動きとしては、株式市場が上がるか下がるか、どちらかに動くためのエネルギーを蓄える期間に入る=バンドが一定の幅で水平な時期はボックス相場に移るのではないかと考えることができます。
ただボックス相場に移るのかについては、株価チャートを見る限り、判断がつかずは五分五分といったところでしょうか。今後の株価動向には注目しておいて損はないでしょう。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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