ギャンブルの基本は勝率5割
ギャンブルにはいろいろな種類がありますが、ここでは話を簡単にするために、裏表を当てるコイン・トスや丁半サイコロをご想像ください。これらのゲームで勝つ確率は、間違いなく5割です。勝つか負けるか、その確率は五分五分です。そして、1回ごとの勝率は、何回繰り返そうとも5割です。こんなクイズにひっかかった経験はありませんか?
コイン投げで9回続けて表がでました。さて、6回目に表が出る確率と裏がでる確率はどちらが高い?
人情としては、つい「もう裏が出てもいい頃だろう」と思ってしまうのですが、正解は「同じ確率」です。つまり、どんな偏った結果が出ているときでも、1回ごとの確率は過去の結果の影響をまったく受けないのです。
ところで、表が出続ける確率となると、話はまったく違う様相を呈してきます。つまり、確率の教科書に書いてあることは、5割の勝率のゲームで勝ち続ける確率は0.5のn乗だというのです。
- 最初に表が出る確率は 0.5
- 2回目に表が出る確率は 0.5 X 0.5 = 0.25
- 3回目に表が出る確率は 0.5 X 0.5 X 0.5 =0.125
- 10回目にも表が出る確率は 0.5の10乗=0.001
平均的な勝ち方をしてきた人(ベテラン)と比べれば、ビギナーが勝ちやすいのは確率論からいって当然というワケ。もちろん、1回目に負けて2回目に勝つビギナーも同じくらいいるわけです。
確率から学ぶべき教訓
こんなギャンブルの確率の話が、資産運用のノウハウとどんな関係があるんだい!と疑問を持たれそうですが、以下のようなことを理解するには役立つはずです。- ギャンブル投資はやればやるほど負けがこむ
- どんな習熟しても、勝率が上がるとは限らない(だから、麻雀はギャンブルではありません)。
- 資産運用では収益率(オッズ)よりも確率を重視しべし
- 負けたくない人は勝負をしないことが一番
人間とは、とかくそのようにいい加減な生き物です。欲望におぼれ、恐怖心におののいて、感情に突き動かされれば、人は必ず失敗します。だから、お金は怖ろしい面を持っているのです。
お金と賢く付き合いましょう!