iPhone/iPhoneの基本

iPhone 6も採用している「iOS 8」の進化ポイント(3ページ目)

9月19日に発売される新しいiPhone「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」に搭載されているのが、iOSの最新バージョン「iOS 8」です。では一体、iOS 8はどの辺りが大きく変化しているのでしょうか。現在公表されている内容を元に確認してみましょう。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

ついにキーボードの変更が可能に!

  • 英字キーボードの予測変換と他社製キーボードへの対応
日本語キーボードでは既に一般的な予測入力機能ですが、これが英字のキーボードでも対応するようになりました。ですが日本のユーザーに大きな影響をもたらすのは、Androidのようにキーボード自体をサードパーティー製のものに入れ替えられるようになったことでしょう。実際ジャストシステムは、iOS 8での変化を受けて、人気の日本語入力システム「ATOK」のiOS版を開発していることを明らかにしています。サードパーティー製のキーボードが利用できるようになったことで、iOSでの日本語入力環境も大きく改善されるかもしれません。
  • 標準機能とアプリ間での連携が可能に
iOSでは従来、標準の機能やアプリとサードパーティー製のアプリとが連携することには、厳しい制限が設けられていました。ですがiOS 8ではそうした制約が一部緩和され、例えば標準のアルバムから写真を選んだ後、画像編集アプリを選んでで写真を編集する……といったことが簡単にできるようになっています。Androidを使ったことのある人なら「インテント機能」に近いものと考えれば分かりやすいかもしれませんが、アプリをまたいだ連携ができるのは大きなメリットになるとといえるでしょう。
  • マルチタスキング機能の強化
ホームボタンを2度連続で押すと現れる、マルチタスキング機能。従来はアプリを切り替えるだけでしたが、iOS 8からはここに通話履歴も表示されるようになることから、通話の呼び出しがより手軽にできるようになりました。
  • 通知バナーの機能強化
アプリなどからの情報を通知する通知バナーは、従来、通知を表示するのみで、“メールの返信を書く”といったように通知に対して何らかのアクションを取りたい場合は、通知をタップしてアプリを起動する必要がありました。ですがiOS 8では、通知バナー上で返信をしたり、ボタンでアクションしたりするなどの操作が可能となっています。
  • Macとの連携強化
最新のOS X Yosemiteを搭載したMacと、iOS 8デバイスとの連携が大幅に強化されているのも、大きなポイントといえます。iPhoneからかかってきた電話をMacで受けられるほか、Mac上で編集していた続きをiOSデバイス上で実現する「Handoff」機能、MacがWi-Fiの圏外に移った時に、自動的にiPhoneと接続してインターネット接続ができる「Instant Hotspot」など、さまざまな連携機能が提供されているようです。

ここでは代表的なiOS 8の新機能について説明してきましたが、iOS 8には他にもさまざまな進化ポイントが用意されています。対象機種を持っているならば、iPhone 6/6 Plusを購入する前に、アップデートでiOS 8の魅力に触れておくのもいいかもしれません。

【関連リンク】
Apple - iOS 8
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