「HealthKit」など生活に役立つ新機能も
オフィス文書や写真など、さまざまなファイルをiCloud上にアップロードし、さまざまなデバイスからアクセスできるようにする、クラウドストレージサービス「iCloud Drive」が利用できるようになったのも、大きなポイントといえます。パソコンとiOSデバイスとの間でファイル交換をしたりするのに便利で、iCloud Drive上のファイルを各デバイスで編集するのも簡単です。
iOS 8では心拍数や消費カロリーなどのデータを一元管理し、ダッシュボードに表示するなどして健康管理に役立てられる「HealthKit」機能が、新たに追加されました。HealthKit対応のアプリを用いることで、アプリ間をまたいでの健康情報管理が可能だというのも、大きなポイントといえるでしょう。
ネットワーク連携ができる家電機器を、iOSデバイス上で制御・管理できる「HomeKit」も、新機能としては大きな要素といえます。Siriとの連携も可能で、iPhoneに音声で「ドアをロックして」などと話すことで、家電や照明、鍵などの制御ができるようになるようです。当然ながら、HomeKitを利用するにはそれに対応する家電機器が登場する必要があるため、まずは対応機器の増加に注目が集まるところです。
iOS 7ではApple IDを共有し、アプリなどを家族間で共有することができましたが、iOS 8には新たに「ファミリー共用」という機能が用意されています。これを用いれば、家族それぞれのApple IDを用いながら、アプリや動画、電子書籍などのコンテンツを家族間で共有できるようになります。またファミリー共有では、家族間で位置情報を共有できるほか、未成年の子供が利用することを想定し、アプリの購入に親の承認を必須にできるなど、子供の安心・安全に配慮した仕組みも設けられています。
次は、システム関連の改善ポイントについて説明します。