アレルギーっ子が旅行に出るときに確認するポイント&注意点
(※QOLトラベル代表 栩野浩氏 監修)
お話を聞いたのは…QOLトラベル 代表 栩野 浩氏
「まず、旅先に24時間救急対応できる医療機関が近くにあるか?を必ず確認してください。アナフィラキシーショックの場合、30分以内に医者にかかる必要がありますので、これは特に重篤なアレルギーのあるお子さんをお持ちの方は必ず調べてください。」と栩野氏。
※診療時間などは、事前に直接電話で確認をする等、二重チェックをして万全を期する方がいいでしょう。
■アレルギー対応食のレベルの見極めをする
宿を選ぶ際には、「アレルギー対応食のレベルの見極めが肝心(栩野氏)」といいます。その際、宿泊飲食施設が、どこまで、もれなく正確に食材と調味料を開示してくれるかが大切で、「対応できるアレルゲンについて」「調味料はどうなっているのか?」「使用する材料の一覧を提示できるか」「調理法を指定することはできるか(EX:卵は固ゆでにしてくださいなど)?」などがポイントになります。
重篤なアレルギーの場合は、調理器具の残留物で発症してしまうケースもある為、調理器具がアレルギー対応専用のものかどうかを聞くのも大切。こういった一連のオーダーに対して、状況を真摯に聞き入れ対応に前向きな宿と、綿密に事前打ち合わせをするのが理想です。
反対に「面倒くさそうな印象、あるいは安請け合いする場合は、避けたほうが無難(栩野氏)」。というのも、各施設にとって、アレルギーの受け入れは責任があり慎重を期するはずなのですが、理解不足から安易に考え、結果、発症してしまうケースが、実は少なくないそうです。
■他の注意点は?
その他にも「エピペンは高温のところが苦手なので、持ち運びの環境にも配慮を。旅の計画がある程度決まったら、かかりつけのお医者様に旅行をすることを伝え、注意する点などの判断を仰ぐことも忘れずに。」と栩野氏。
※事前準備など大変なことは多いですが、それ以上に、旅で得るものも多いはず。ぜひ、チャレンジをしてみてくださいね。