同業の百度(ナスダック上場 BIDU)、テンセント(香港上場 00700)と比べると割安感も
もっとも、アリババの業績は高い成長ペースで伸びています。2014年3月期の同社売上高はほぼ今期のアマゾンの10分の1のサイズですが、利益額では大幅に上回ります(アマゾンは巨額先行投資が響いて赤字予想)。バランスシートは上場前から安定的であり、上場による巨額の資本調達で一層強みを増します。アリババは上場を見込んでここ1年ほどの間に多数の企業を買収し、借入金を増やしてきましたが、それも調達資金で一掃できると思います。株価評価ですが、PERで比較すると、ライバルの百度やテンセントなどと比べると割安感があります。また規模も超大型であることから、それほど激しい株価推移にもなりにくいとも思います。PER水準を見る限り、今回のアリババの上場価格は、成熟しているIT企業と、なお高成長の続いているIT企業の中間程度の値決めになっているように思われます。
割安感あるが、手堅く行くなら1年後の株価を見て判断する手も
中国を代表するネット企業アリババ!株価でもその存在感が示せるか、今後の動向に要注目です!
ただ、今回のアリババの値決めはフェイスブックの時ほど割高でないのは少し安心です。前述のようにPERで比較すると、ライバルの百度やテンセントなどと比べると割安感があります。また規模も超大型であることから、それほど激しい株価推移にもなりにくいとも思います。
ただ、手堅くいくのであれば、例え1年後の株価が上昇するとしても、200日移動平均線が描かれ出す1年後の株価を見て判断するのも1つの手だと思います。200日線というのは市場がつけた公正な価格に近いものであり、上場直後に価格不透明なまま行われる空中戦のような取引をも吸収した値段です。そして同社が本当に長期に高成長するのであれば、200日線上で買って儲からないはずはないのです。何故なら長期上昇銘柄の200日線は、必ず上向きを継続して上がり続けるものだからです。
参考:中国株通信
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