賑やかなピリ辛感が伝わってきます。
最初に目についたカラフルなこれ。よく見ると唐辛子とピーナッツの絵が散りばめられています。インドネシアはピーナッツを料理によく使いますが、歴史的には浅く、16世紀頃ポルトガル人がブラジルから持ち込んだ植物らしいです。こちらの中身はちょっと重めのペーストを固めたもので、インドネシア版ブイヨンみたいなもの??インドネシア人の友人に聞いたところ、水で溶かしてバーベキューのソースに使ったり、サテのタレにしたり、野菜炒めに入れてもいいよ、とのことでした。
細長い俵形、ハトロン紙、クラシカルな文字フォント、どれもいいです。
こちらもどこか味わい深いハトロン紙の包み。ほぼ見た目のデザインだけで購入し、後ほどインドネシア人に「これ何?」と聞いてみました。ゼリーなどお菓子に使うゼラチンみたいなものだそうです。中は白い粉が入っています。後で調べるとゼラチン系はみんなこういった俵形に包んだものに入っているようです。この包み方も独特です。
スパイスは色々ありましたが、無難そうな胡椒とカレーミックスをセレクト。
スパイスです。インドネシアはスパイスの宝庫。古くから胡椒などは自生していたらしく、大航海時代、南米からも様々な作物が持ち込まれたようです。胡椒の木も普通に民家の軒先に植えられていたりして、採ったばかりの生胡椒はすぅーっと爽やかでとても良い香り。胡椒とカレーの粉(らしきもの)を見つけました。お鍋のようなご飯茶碗のようなイラストがほのぼのとしています。そういえば現地でご飯を食べる時、必ずスープが出てきて、それをご飯にかけて食べていましたが、この絵はスープボウルを意味しているのでしょうか。
インドネシアのヤシ砂糖はとにかく美味しい。ヤシの種類で砂糖も分類されている。
ヤシから作られた固形の糖です。現地でヤシ砂糖を作るところを見せてもらいましたが、大きな鍋でヤシの液体をグツグツと煮詰め、どろんと水飴状になったものを舐めると、ハチミツよりも穏やかな味だけれどコクのある甘さでした。黒糖や黒蜜とも似ていますが、もうすこし優しい感じです。また、バナナを揚げたものにヤシ砂糖を付けて食べると絶品でした。ヤシ砂糖はGI値が低く血糖値の上がりが緩やかで、体に負担をかけにくいと言われているそうです。クラシカルな車のイラストは何か意味があるのか謎。
落雁のようなお菓子。グラシン紙に包まれている。数字の6or9は意味不明。
お菓子その1。落雁のような、ほこほこした食感の甘いお菓子。どうやらピーナッツ製で油分があるせいか落雁よりもしっとりしている。素朴でおいしいです。薄いグラシン紙に包まれている感じや、ラベルのなんともいえない文字フォントがたまらない。
ヌガーのようなお菓子。ちょっと雑なテトラ型の包み方もいい。
お菓子その2。こちらもグラフィックに惹かれて、中身も分からず購入。甘いお菓子だとインドネシア人に言われ、開けてみるとヌガーのようなオレンジがかった柔らかいものが入っていました。やはりナッツ系のお菓子で味は香ばしく、なかなか美味しいです。ざっくりとしたレトロな紙の質感と印刷の雰囲気がよいです。
お茶。こちらもやや雑な包み具合がいいです。
こちらはお茶です。調べてみるとジャスミンティーでした。手のひらに入るころんと小振りなサイズで、チロルっぽいイラストがかわいいです。中にはそのまま茶葉が入っています。(包装があまいので茶葉が散らかります)。現地のかなり田舎のコンビニにも売っていたので、結構メジャーな商品かもしれません。
イカ菓子。シンプルな分かりやすさがグッとくる。
最後にイカ!要は“のしいか”みたいなお菓子です。魚の出汁のような味で普通においしいです。ダイレクトで分かりやすいパッケージデザイン。このシンプルさに味わいがあります。のしいか商品は他にもいろんなメーカーのものがあり、ガーリック味やスパイシー味など種類豊富でした。イスラムなので基本お酒を飲まない文化圏ですが、こういったお菓子は誰にでも好まれるのですね。
自分の心に響いたのは、ややノスタルジックな雰囲気のものばかりとなりましたが、このような素朴なパッケージは、お店全体からいうとあまり多くはありませんでした。海外の大手企業のものがやはり多いですし、日本製もあります。(日本語が書いてあると高品質という認識があるらしく、現地生産でもわざと日本語表記のものもあり)。一方モダンでセンスのよいもの、というのもあまり見つかりませんでした。バリ島などに行ったら、もっとスタイリッシュでデザインを意識したものがありそうですが。今回はインドネシアのローカルな島に数日間滞在しただけなので、また次回にはインドネシアの別の場所も調査したいところです。この地域としては基本的にどこで食べても料理はとにかく美味しく、果物は味が濃くて甘かった!また訪ねたいと思わせる地域です。