走りの良さと設計思想は分かるが
モデルチェンジが予定されているホンダ・ステップワゴンは、モデル末期だけに7月の登録車ランキングでも3520台、前年比では52.4%だから去年の半分しか売れていないということになる。
ホンダらしい走りの良さや、マイナーチェンジや一部改良を重ねていて乗り心地も洗練されている印象を受けるが、荷物を一度下ろして操作する必要のある格納式サードシートなどが不評なのか、現行モデルは販売面ではセレナをリードすることができなかった。
次期ステップワゴンは、ハイブリッド化で大幅に燃費を向上するという噂もあるが、サードシートをライバルと同じように左右跳ね上げ式にするなど、独自性の高い使い勝手に手を入れるかも注目だろう。
さて、このクラスに限らないが「広さ」が重視されるミニバンで、この3台は最後発のヴォクシー/ノアが少しリードしているが、セレナも印象的には「大差」はない。ステップワゴンも狭いわけではないものの、「フロアを低くし、全高を抑える」という走りや運動性能も考慮した見識の高さが、分かりやすい「広さ感」としてはマイナス方面に出てしまっている感じがする。
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