9連騰の株価、上昇の要因は海外のリスクオン姿勢にあり
日経平均が9連騰を記録しました。2014年8月22日(金)は反落となり、惜しくも10連騰となりませんでしたが、日経平均が最後に10連騰以上を記録したのはバブルピークの1988年2月の事なので、9連騰というのは非常に強い地合であることを示唆しています。
これは日本に何か好材料があった為というより、世界的なリスクオン姿勢の表れであり、東証の約7割の売買を占める外国人投資家の心理状態を示す記録と思います。米国株が高値に湧き、ナスダックは2000年のITバブルにつけた史上最高値まで、あと12%と迫り、世界時価総額一位のアップル(AAPL)は約2年ぶりに史上最高値ともなりました。
軟調だった中国株も上昇に転じています。香港ハンセン指数は6年ぶりの最高値更新、上海総合指数は連日の年初来高値更新です。日本に何かがあったのではなく、世界中の株を動かしている機関投資家のマインドがリスクオンになっている結果と考えれば全てが繋がります。
米国株に比べて出遅れの日本株、どこまで上がるのか?
世界的なリスクオン姿勢が続けば日本株の上昇も続く・・
しかし、為替が久しぶりに一時104円台に乗せました。 円安の要因としては、米国の経済指標が良好で、徐々に利上げも意識されるようになり、米国の短期金利が上昇して米ドルが強く推移していることなどがあります。もっともイエレンFRB議長は利上げ開始までにまだしばらく時間がかかることを示唆していますので、110円に向かうような本格的な円安は早くとも11月以降になると思いますし、昨年12月につけた1万6320円の昨年来の高値更新も11月以降となるのではないかと思います。ただ、このまま世界的なリスクオン姿勢が続くのであれば、緩やかな株価上昇は継続すると見ます。
参考:日本株通信
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