ご挨拶
まいど、相場の福の神こと藤本です。信用取引の始め方・勝ち方の連載コラムです。このコラムの目的は、藤本流の半歩先読みの投資手法を学んでいただき、信用取引を上手く使うことによって、半歩先読みの投資戦略を実現化させます。最終目的は、このコラムをお読みの個人投資家が、「50万円」の投資金額で、毎月「5万円」の収益を狙える手法を身につけることです。藤本流「半歩先読み術」と信用取引を使えば、あなたも勝てる投資家に!
今回は、「なぜ最低限、50万円が必要なのか?」です。
30万円だと、なぜ駄目?
信用取引の最低保証金は、法律で30万円と規定されていますので、30万円以下の投資金額の無い投資家は、信用取引が出来ません。しかし、藤本は30万円ちょうどで信用取引を行うのは、オススメしません。なぜなら、信用取引は「百発百中」100%確実に儲かる取引では、無いからです。
例えば、30万円ちょうどを担保に取引した場合を考えてみましょう。
委託保証金(担保)が30万円なので、SBI証券の場合、委託保証金率が33%なので、
30万円÷33%=90万円
となり、90万円まで取引可能となります。
このときに、ソフトバンク(9984 東証1部)を、7500円で100株を信用取引で、新規買いすることは、7500円×100株=75万円なので、取引可能な90万円以下なので、取引可能です。
しかし、期待に反して、値下がりしたため、7000円で100株、返済売りを行った場合は、(7500円-7000円)×100株=5万円と手数料、金利などの損失が発生します。その損失は、委託保証金からまかなわれますので、委託保証金は30万円以下になってしまいます。この状態になると、信用取引が出来なくなってしまうのです。
こうなると、再度信用取引を行うには、損金分を口座に入金する必要があります。だから、ちょうど30万円で信用取引を始めた場合、初回で損失となると、その場で「ゲームオーバー」となってしまうのです。
だからこそ、多少の損失でもすぐに「ゲームオーバー」とならないように、最低限50万円を用意してから、信用取引を開始することを、オススメします。
50万円だと
投資金額が50万円だと、50万円÷33%=150万円
信用取引では、150万円まで投資可能です。
しかし、毎回150万円を投資するのは、オススメしません。まずは、レバレッジ1倍の50万円から投資をはじめましょう。
その投資で損失が出た場合は、次の投資も同じ50万円です。そのように売買を行い、何回か連続で収益になって、好調になった場合に100万円まで投資金額を増やしましょう。それで、次に損失になったら、その次の投資は、元の50万円まで減らすのです。
このように、収益が好調なときは、ポジションの増額を検討し、逆の損失が出てしまった場合は、ポジションを即座に減額するのです。やはり、人間には好・不調の波があります。好調で収益が上がっているときは、ポジションの増額を検討し、不調で損失が出た場合は即座に次のポジションを減額しましょう。
多くの信用取引で損失を出す投資家の多くがこの逆をしてしまうのです。想定通り買いポジションを取ったときに値上がりした場合、利食いを行い、ポジションを減額してしまうのです。しかも高値圏だと思って自分が利食い売りしたので、次の新規の買いポジションを取ることも出来ません。
しかし、逆に信用買いを行った銘柄が値下がりした場合、「ナンピン買い」によって、買いの平均単価を下げて、利食いをしやすくします。評価損を抱えて、不調になったときに、「ナンピン買い」によって、ポジションを増額してしまうのです。
コレだと、好調なときはポジションを減額、逆に不調なときにポジションを増額してしまいがちになってしまうのです。
100万円だと
また、出来れば100万円まで用意できれば、もっと良いでしょう。なぜなら、A銘柄、B銘柄と2つの銘柄に同時に投資が可能になるからです。単に1銘柄のポジション金額を増額するのではなく、銘柄を複数にすることをオススメします。また、この場合、A銘柄は「新規買い」、B銘柄は「新規売り」と売り・買いを組み合わせれば、より収益が安定化することになります。詳しくはまた別にご紹介致します。
今回のまとめ
・30万円ポッキリで信用取引を始めると、最初の取引で損失となってしまうと、即座に「ゲームオーバー」、余裕を持って50万円からスタートしてみよう。・人間、好・不調の波はあるものです。収益が好調な場合は、次のポジションの増額を検討し、逆に損失が出て不調な場合は、次のポジションを即座に減額しましょう。
・投資金額が100万円あれば、同時に複数の銘柄に投資が可能となり、更に良いでしょう。
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