皇帝の威光がいまだ息吹くウィーンの街
音楽の都と称されるとおり、ウィーンの街のあちこちに音楽家たちの史跡が見られる
リンク内
長きにわたり街を守りつづけたウィーンの城壁も、押し寄せる近代化の波の中で取り壊され、のちに環状道路へと姿を変えたものが現在のリンク(「輪」の意)です。このリンク内側にある旧市街地は、ハプスブルク家の残した偉大な遺産の数々が詰まった、観光客必見のエリアとなっています。リンク内の観光スポット1:
ウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂
外観はゴシック様式、内部はロマネスク様式のシュテファン大聖堂。1791年にはモーツァルトの葬儀も執り行われた
大聖堂の南塔は、教会の塔として世界第3位を誇る、高さ136.4m。その途中までは343段に及ぶ螺旋階段で上がることができますが、体力に自信のない人、高所や閉所の苦手な人は、少し気を付けた方が良いでしょう。また財政難の影響で南塔より低く建てられた北塔へは、エレベーターで上がることが出来ます。塔に上ると、街の心臓部からウィーンの森まで見渡すことができるうえ、鉄筋で組まれた一部の足場からは遥か下の地上が透かし見えるので、旅の合間にすがすがしい気分に浸りたい人、高所のスリル感を味わってみたい人などにぴったりのスポットとなっています。(入場料:南塔4ユーロ、北塔5ユーロ)
大聖堂の地下にあるカタコンベには、ハプスブル家の人々の内臓(心臓を除く)が入った壺と、ペストでなくなった約2000体の遺骨が安置されています。カタコンベは一日数回催されるガイドツアーでのみ見学が可能(5ユーロ)。
<DATA>
■Stephansdom(シュテファン大聖堂)
住所: Stephansplatz 3, A-1010 Wien
アクセス:地下鉄1、3 Stephansplatz駅より徒歩30秒
リンク内の観光スポット2:
ハプスブルク家の居城、ホフブルク王宮
ホフブルク王宮敷地内にある新王宮と英雄広場。新王宮の建物内部にも3つの博物館が
<DATA>
■Hofburg(ホフブルク王宮)
住所:Hofburg - Innerer Burghof, A-1010, Wien
アクセス:地下鉄3 Herrengasse駅より徒歩3分
開館時間と入場料:施設、季節などにより異なるので、詳細はオフィシャルウェブサイトでご確認ください
リンク内の観光スポット3:
ウィーン国立オペラ座(歌劇場)
ドイツオペラとイタリアオペラ双方の中心的存在でありつづけたウィーン国立オペラ座。こけら落とし公演ではモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が上演された
建築物としても観賞に堪えるこのオペラ座では、日本語によるガイドツアーも実施されています。所要時間は約40分で、中央入り口ホール、中央階段、ティーサロン、大理石のホール、シュヴィント・ホール、グスタフ・マーラー・ホール、舞台を望む観客席などを見学したり、建築や歴史にまつわるエピソードを聞くことができます。
■Wiener Staatsoper(ウィーン国立オペラ座)
住所:Operngasse 2, A-1010, Wien
アクセス:地下鉄1、2、4 Karlsplatz駅、路面電車1、2、D Oper駅、バス2A Oper駅
※毎年7~8月は夏休みのため、公演はなし。ただしガイドツアーによる内部見学は可能。
次のページはリンク周辺のおすすめ観光スポット